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英文契約の基本的な表現 第49回 material breach/fundamental breach

      2018/11/23

契約や法律に違反することをbreachと言います。

 

このbreachに、materialfundamentalがつくことがあります。

 

つまり、

 

  • material breach

 

  • fundamental breach

 

という表現です。

 

これはらは、「重大な違反」という意味になります。

 

「重大な契約違反」という文言が使われる場面

 

この「重大な違反」とは、一体どのような場面で使われるのでしょうか?

 

そもそも、違反は、「するかしないか」であって、その違反が軽微なのか重大なのかによって、効果が変わってくるものなのでしょうか。

 

例え軽微な違反に過ぎない場合でも、相手方が損害を被ったなら、違反した当事者はその損害を賠償しなければならないでしょう。

 

とすると、違反が軽微か重大かなんて、関係ないようにも思えますよね?

 

しかし、契約書では、「重大な違反」という文言が使われることがあります。

 

それはどのような時かと言いますと、「契約を解除する条件」を表すときです。

 

契約の解除は、締結された契約が無かったことになるというものです。

 

その影響は、単なる損害賠償の支払い以上に大きいものになりそうですよね。

 

よって、契約解除権の行使が認められるのは、単なる契約違反の場合ではなく、重大な契約違反の場合に限定しようとする場合があるのです(もちろん、そのような限定をしなければならないわけではありません)。

 

そこで、解除権が生じる契約違反とそれ以外の契約違反を分ける意味で、「重大な契約違反」という文言が使われます。

 

「重大な契約違反」を設ける場合の注意点

 

この重大な契約違反という文言を使う際に注意したいのは、「一体何が重大な契約違反に当たるのかを明確に定めておく必要がある」ということです。

 

例えば、解除の条文に、「契約当事者が契約の重大な違反をした場合には、相手方当事者は契約を解除することができる」という条文があったとします。

 

しかし、これだけだと、何をしたら重大な違反に当たるのかがわかりません。

 

その場合、当事者が契約違反をした際に、都度、「これは重大な違反なのか否か」という議論が生じてしまいます。

 

そこで、もしも解除の条件として重大な契約違反という文言を使う場合には、できる限り、「重大な契約違反とは何か?」を契約書に定めるべきです。

 

ここで、何を重大な契約違反とするかは、「それが果たされない場合には、契約を締結した意義が失われるような大事な事項の違反」と抽象的には言えると思います。

 

例えば、

 

  • 売主が単に納期に遅れることだけでは重大な違反ではないが、納期遅延の結果、納期LDの上限に到達した場合

 

  • 買主がLCを期日までに解説しない場合

 

  • 支払方法としてLCを使わない場合には、買主が期日から何日以内に対価を支払わない場合

 

といったようなことを「重大な契約違反」と定義して、その場合には契約を解除することができる、と定めることが考えられます(この他にも、個別の契約の事情に応じて、「重大な違反」を設定してください)。

 

上記はどれも、契約を締結した意義を失わせるようなレベルの違反と言えるでしょう。

 

補足

 

なお、material breachfundamental breachの間に差はないと考えてよいです。

 

また、「重大な契約違反」を、「重大な義務の違反」=breach of material (fundamental) obligationと書く場合もあります。これは、material (fundamental) breachと同じ意味だと考えてよいです。

 

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