重電メーカーに入社から現在までのストーリー

2006年の7月、3カ月間の新入社員研修を終えた私は、東芝の法務部に配属されました。

仕事が始まってまず驚いたのは、英語を使う場面の多さでした。

・チェックする契約書はA4で100枚を超すボリュームのときもある。

・海外出張がある。そのとき、通訳はつけない。自分で英語でコミュニケーションをとる。

・海外の弁護士から電話がかかってくる。

・法務部の書庫には、海外案件向けの参考書(原書のものもある)があふれている。

 

当時の私は、TOEIC400点台でした。

会社に入るまで、日本人が海外と仕事をするときは、全て通訳を通していると思っていました。

だから、自分が放り込まれた職場でこんなにも英語力が必要とされていることに驚愕しました。

 

これはまずい!と感じた私は、早速、書店で英文契約の参考書を購入し、その週末、JR蒲田駅の傍にある大田区図書館の自習室で英文契約の勉強を始めました。しかし・・・すぐに絶望的な気持ちになりました。全然思っていたのと違ったからです。

 

そのとき私が読んだ参考書は、英文契約の和訳をしていくような内容でした。

「この英文は、日本語ではこうなります。」

「この英単語は、こういう意味です。」

 

確かに、英文がどういう意味なのか分からなければ契約書をチェック・修正できませんが、和訳できたとしても、その契約書のどこをどのように修正したらよいのかはわかりません。

 

「なぜ、この条文でないといけないのか?」

「なぜ、このようなことが定められているのか?」

「この単語でないといけない理由は何か?」

 

こういった私の疑問に答えてくれるものではありませんでした。

 

その日は、とても暑い日でしたが、蒲田図書館の1階の出入り口のちょっとした階段に座り、「一体、これから自分はどうなっていくのだろう・・・」と途方に暮れたのを今でも覚えています。

せっかく法務として会社に入っても、英文契約についてマスターできる自信が全く持てませんでした。

「ちゃんと仕事をできるようになるんだろうか・・・?」

それまでの人生で感じたことのない強烈な不安を抱きました。もしかすると、涙が出そうになっていたかもしれません。いつもは気分が上がる夏なのに、どんよりとした暗い雰囲気が自分の体から出ているのがわかりました。

その日から、それまでの人生で、もっとできない状態の自分と向き合う日々が長い間続きました。その数か月後には、とてもやっていけそうにないと考え、部長に辞表を提出するという事態にまで行きました(結局止めていただいて、辞めるには至りませんでしたが・・・)。この間は、本当につらい経験でした。

 

その後も、複数の参考書やセミナーなどを受講しましたが、私の求めているものとは異なりました。そして、こう思うようになりました。

 

「理由はわからないが、この海外取引・英文契約の世界では、教育がすさまじく遅れている!」

 

ほとんど昔の職人の徒弟制度のようなもので、会社の仕事を通して、職場の先輩の契約書作成スキル・修正スキルをみて真似る・盗むということを何年も経験してやっと一人前として仕事をこなすことができるようになる、そんな世界に思えたのです。本当の職人の世界ですら、そのような状況は改善されてきているときくのに、どうして、この英文契約の世界は、未だにこんな状況なのか???

 

私は、むしろ、「この種の業界では、海外案件・英文契約関係においては、新人・若手が早くにできるようにならないほうがよい」と考えられているのではないかと疑ったほどに、「よりスムーズに、より簡単に」できるようになる・成長する仕組み・方法がとられていない、また、そのような方法は不要だ、と考えられているのではないかとすら感じました。

 

それから数年間、私はひたすら実務の中で英文契約に関するスキルを学んでいきました。そして、ある程度できるようになってから、「このような順番で、このように体系的に教育すれば、新人・若手は今までよりもずっと早く成長できるのではないか?ぜひ、この自分が考えたやり方で新人を教育したい!」と思うようになりました。

 

そして、2012年以降、部内で新人の教育係を行うようになりました。

目標は、「自分が到達したレベルに、1年でも早く到達できるようにしたい!」というものでした。

この教育は成功しました。やはり、人は、体系的に、整理して指導すれば、ただただOJTで仕事をこなすよりも、はるかに速いスピードでできるようになっていくのです。それは、帰国子女のように英語が得意な人の場合に限らず、英語が極めて苦手な人においてもそうでした。

 

そして、2016年に、社内という限られた世界ではなく、日本中の海外案件に関わる人のために、海外取引・英文契約のスキルアップができるような活動をしていきたいと思い、独立しました。

 

最初の1年間は、ひたすらブログを書き続けました。それまでこの業界には、「わからないときに検索してすぐに答えがわかる」そんなブログがないと感じていたからです。のブログは、海外案件に携わる方々を中心に、毎日数百人の方々に読んでいただけており、年間では、延べ10万人以上の方にアクセスいただけております。

 

そして、2017年には、本郷塾として、個別指導・社内研修をスタートしました。

 

さらに、2018年には英文契約書の参考書『はじめてでも読みこなせる英文契約書』を出版しました。これは、初学者に向けた本であり、また、法学部でなくても、英語が得意でなくても英文契約書の基礎を身につけられるような本にしました。お陰様で、この本は、これまでに7000名以上の方にご購入いただき、出版から6度の重版となり、英文契約関係の参考書の中で、最も読まれている本になりました。

 

そして、2020年には、私がもっとも深くかかわっていた海外向け建設契約の参考書『英文EPC契約の実務』を出版しました。日系企業の失敗事例の原因と対策なども交えた本です。非常にニッチな世界であるため、今まではこの種の本が出版されることすらほとんどありませんでしたが、出版から今までの間に既に2度の重版となるほど多くの方々にご購入いただけております。

 

そして、2021年からは、24時間いつでも好きな時にセミナーを受けられる仕組み、オンデマンドオンラインセミナーを開始しました。コロナ禍ということもありますが、その前から、セミナーなどで勉強をしたいけれど、仕事が忙しくて時間が取れない、ということはたくさんあったと思います。このオンラインセミナーは自分の自宅・職場のパソコンからいつでも好きな時間に細切れ時間ずつでも講義を聞くことができるものです(アマゾンプライムのようなものです)。これにより、従来よりも、ずっと英文契約の勉強をしやすくなったと思います。

 

また、2021年の7月からは、月刊誌『ビジネス法務』にて、英文契約初学者の方に向けた「1年目で覚えるべき英文契約の頻出英単語・表現」を連載させていただけるようになりました。毎月出題する演習問題は、動画で解説しております。

 

今振り返ると、2006年の夏に、蒲田駅近くの大田区図書館で途方に暮れていたあの日の絶望・不安が全ての始まりだったのだなと感じます。おそらく、今でも、海外事業に従事する企業の海外営業部や企業法務部に配属され、英文契約の難しさに圧倒されている方がいると思います。しかし、この本郷塾のブログ、参考書、そしてオンラインセミナーを利用すれば、必ず乗り越えられるはずです。そして、それらを通して身につけた知識・スキルは、誰にも奪われない一生ものの財産になるはずです。それらは、みなさんの今後の海外案件での仕事の遂行を助けてくれると信じています。

 

これからも、本郷塾をよろしくお願いいたします。

 

本郷塾のオンラインセミナーで初学者でも短期間実務レベルにスキルアップできる7つの理由

1.私自身が元々、法律も契約も知らず、英語も決して得意ではなかった状態で企業法務部に配属され、試行錯誤の末にそれらを克服し、様々な海外案件を担当する、英文契約の参考書を複数出版できるようになったので、初学者が何を難しいと感じるのか、どのようにして誤った勉強方法に手を出してしまうのか、そして、どうすれば効率よく実務で通用するレベルに到達するのかを体験した上で理解しています。

私の詳しいプロフィールはこちらからご覧ください。

2.重電メーカーで企業法務として働いている期間に新入社員・若手の教育・指導を4年間行う中で、初学者から実務レベルまで成長するためには何をどのように教えるべきかを知りました。

3.本郷塾では、2016年8月に英文契約に関する記事をブログにアップしております。これまでにこのブログには合計60万回以上年間のべ10万人がアクセスしています。このアクセスに関するデータ(どの記事がどれだけの回数読まれているか、ブログ内の検索ワード、寄せられたご質問など)を分析し、初学者が躓きやすい点、苦手とする点を把握した上で書籍やセミナー内容を作り上げています。これにより、初学者の方々にとってぜひ理解したい内容、しかし、難しいと感じている内容を取り上げた書籍やセミナーが実現されております。その結果、これまでに出版した英文契約の参考書3冊は全て増刷となっており、出版から数年が経過した今もご購入いただけております。

 

4.英文契約では、一般的な英文とは異なる専門的な英語が使われています。また、契約書を理解するには、基本的な法律知識が必要になります。初学者は、これらを克服するために、TOEICや英検、そしてビジネス英語などを大量に身につけたり、法律の専門書を学ばなければならないと思ってしまいがちですが、それらが全て実務で必要な知識かというとそうではありません。むしろ、実務では出てこないものがたくさんあるので、非効率ですし、途中で挫折してしまうおそれもあります。この点、本郷塾では、英文契約で頻繁に登場する専門的な英単語と、実務上最低限必要となる契約・法律知識を中心に解説しているので、「実務でも出てこないし、重要でもないもの」に惑わされずに、効率的に実務能力を高めることができます(初学者の方には「これから海外案件に携わる人のための英文契約の基礎」がお勧めです)。

 

5.英文契約の条文は長くて複雑な構造をしているものが多いです。本郷塾では、「これから海外案件に携わる人の英文契約の基礎」の中で、英文契約の条文で頻繁に使われる型について解説しております。それを身につければ、主語・動詞・目的語等の構造を把握しやすくなります。

また、サンプル英文については、頭から構造を意識しながら、丁寧に日本語に訳していきますので、複雑な構造の条文も自然と読めるようになっていきます。

 

6.契約書のチェックとは、自社に不利な事項に気が付き、どちらにも公平な内容に修正する作業です。これは、単に英文の意味が分かっただけではできません。ある事項について、何が公平な内容なのか、そして、通常どのような定めがなされるべきなのかがわかって初めてチェックができるようになります。本郷塾の講義では、単に和訳できて終わりではなく、各条文の本来あるべき姿をその理由と共に示すので、単なる暗記で終わらず、理解を伴った記憶となります。そうして身につけた知識は忘れにくいので、自信をもって業務に取り組むことができるようになります。

 

7.穴埋め問題などの理解度テストを適宜設けているので、理解度を確認しながら勉強を進めていくことができます。つまり、理解を積み重ねながら、階段を上るように力をつけていくことができます。

オンラインセミナーのラインナップ

(下のラインナップの画像または「講義名」をクリックしていただくと講座の詳しいカリキュラムを見ることができます

1.秘密保持契約

企業が他社と取引をする際には必ず結ばれる契約です。

サンプル条文については、契約英語が苦手な方に向けて、なぜそのような意味になるのかがわかるように頭から構造を解説しながら訳していきます。

受講料:9,800円

2.技術ライセンス契約

メーカーに勤める人であれば、ぜひ身につけておきたい契約です。他社との提携の際の重要な手段の1つとして交わされます。営業部門や企画部門として技術ライセンス契約に関わる方がこの講義で学ばれれば、社内外での実務に対して自信を持って主体的に取り組むことができるようになります。

サンプル条文については、契約英語が苦手な方に向けて、なぜそのような意味になるのかがわかるように頭から構造を解説しながら訳していきます。

受講料:19,800円

3.これから海外案件に携わる人のための英文契約の基礎

契約書を理解するために必要な法律・契約用語を解説します。また、どの英文契約書でも頻繁に使われる英単語を紹介しています。この講義をマスターすることで、辞書を引く回数を大幅に削減できるようになります。

受講料:29,800円

4.製造物供給契約の責任関係(実践編)

売買・請負・製造物供給契約の責任関係(納期遅延・性能未達・契約不適合・Force Majeure(不可抗力)・リスクの負担、第三者の損害・責任上限・間接損害・逸失利益の免責・ボンドなど)の重要事項をしっかり解説します。特にプラント用機器供給契約の営業担当の方が身につければ契約交渉において強力な武器になるでしょう。サンプル条文については、契約英語が苦手な方に向けて、なぜそのような意味になるのかがわかるように頭から構造を解説しながら訳していきます。

受講料:39,800円

5.製造物供給契約の支払関係(実践編)

売買・請負・製造物供給契約の支払関係の解説です。対価を適切に支払ってもらうために手当てするべき契約上の手当を詳しく解説しています。サンプル条文については、契約英語が苦手な方に向けて、なぜそのような意味になるのかがわかるように頭から構造を解説しながら訳していきます。

受講料:29,800円

6.ボンドと商業信用状の理論と実務

銀行保証状(ボンド)と商業信用状(レターオブクレディット)の仕組み・実務における注意点・施すべき契約上の手当についての講義です。サンプル条文については、契約英語が苦手な方に向けて、なぜそのような意味になるのかがわかるように頭から構造を解説しながら訳していきます。

受講料:19,800円

7.EPC契約の実務

拙著『英文EPC契約の実務』で勉強する前にこちらの講義を受け入ていただければ、本の内容がずっと理解できるようになります。予め基礎を知っているのといないのとでは、OJTの効果に差がでます。この講義で基礎をマスターしましょう。

受講料:29,800円

8.失敗事例から学ぶ海外建設契約・EPC契約

EPC案件で過去日系企業が陥った失敗事例について、その原因と対策を契約面および実務遂行面の観点から解説しております。契約知識と実務感覚が身につきます!

受講料:29,800円

 

・オンラインセミナーのご利用にはユーザー登録が必要です。ユーザー登録およびご購入方法はこちらから!

半年で初学者実務レベルに達するための英文契約オンラインセミナーの特徴

・本郷塾のオンラインセミナーは24時間いつでも好きな時間を使って自宅のパソコンから視聴できます。

・購入後2カ月間何度でも視聴できるので、毎日の細切れ時間を使って英文契約スキルを身につけることができます。もう「セミナーに行く時間がない!」「勉強するまとまった時間がない!」なんてことは起こりません!

・「リアルのセミナーじゃないと疑問点を質問できないのでは・・・?」

いえいえ、大丈夫です。オンラインセミナーの講義内でわからなかった点は、メールで個別に質問できるからです(メール質問は無料です!)。

・講義は全て、これまで法律・契約について勉強したことがない人に向けて基礎から丁寧に解説しておりますので、新入社員や若手の方なども安心して受講いただけます。

・講義購入時にメールで領収書を発行しますので、所属されている企業様にすみやかにご負担いただくにも便利です(メールで送付する領収書では記載が不十分などの事情があれば個別にご相談ください。ご対応させていただきます)。

・講義の資料はパワーポイントです。ダウンロードの上、印刷可能ですので、印刷の上で書き込みできます。(※編集はできません

・各講座には、無料でご覧いただけるものがありますので、「オンラインセミナーとはどんなものか?」をぜひお試しください!

・下のラインナップの画像または「講義名」をクリックしていただくと講座の詳しいカリキュラムを見ることができます。

・オンラインセミナーのご利用にはユーザー登録が必要です。ユーザー登録およびご購入方法はこちらから!

月刊誌「ビジネス法務」に連載中の「英文契約に頻出する表現」について、以下の問題を掲載しています。答えが思い浮かばなかった方は、無料の解説動画で確認しましょう!

11月号

問題①

製品(Products)という用語を定義する次の条文を英訳してください。

「製品(Products)とは、本契約の添付資料の第2条第1項に列挙されている製品を意味する」

解説動画→【本郷貴裕】契約英単語・表現 第3回 解説①(ビジ法21年11月号練習問題) – YouTube

問題②

joint and several liabilityとはどのようなものか、法律・契約の知識がない人にもわかるように具体例を用いて説明してください。(コンソーシアム契約を例に解説しています!)

解説動画→【本郷貴裕】契約英単語・表現 第3回 解説②(ビジ法21年11月号練習問題) – YouTube

問題③

英文契約でよく使われる、何かを「相手に与える、渡す」という意味の動詞を思いつくだけ列挙してください。目安:10個

解説動画→【本郷貴裕】契約英単語・表現 第3回 解説③(ビジ法21年11月号練習問題) – YouTube

問題④

「契約変更(amendment/modification)」と「仕事・仕様の変更(change/variation)」の違いを説明してください。

解説動画→【本郷貴裕】契約英単語・表現 第3回 解説④(ビジ法21年11月号練習問題) – YouTube

これまでの練習問題とその解説はこちらからご覧いただけます。

本郷塾の書籍のご案内

こんにちは。英文契約書の読み方・チェックの仕方について個別指導・社内研修を行っている本郷塾代表本郷貴裕です。

私は東芝の企業法務部に所属し、主に海外案件を担当しておりました。

その後独立し、2017年に本郷塾を立ち上げ、2018年の11月以来、英文契約書の参考書を3冊、仕事の仕方・向き合い方の本を1冊合計4冊の本を出版しております。

特に英文契約初学者の方に向けて書いた『はじめてでも読みこなせる英文契約書』(明日香出版)は、2年半間で6度の増刷となっており、これまで7000人超の方々にご購入いただきました。そして、アマゾンの英文契約売れ筋ランキングでは、ほぼ常に1位の売り上げを挙げております。ちなみに、3冊目の『「重要英単語と例文」で英文契約書の読み書きができる』もときどき1位となり、この2冊が1位と2位に交互にランクインしていることが多いです。

また、出版した本は、これまで、以下のような『イングリッシュジャーナル』、『ビジネス法務』、『旬刊経理情報』などのビジネス誌でも紹介されております。

なお、仕事の仕方・仕事への向き合い方について書いた本『歴史が教えてくれる働き方・生き方』に関し、PHP出版社さんからインタビューを受け、そのときの様子はPHP出版社さんの雑誌である『歴史街道』に掲載されました。

なお、2019年から、グローバルな人材育成のための研修業を行う企業であるインサイトアカデミーのオンラインセミナーの講師となりました。

 

そして、これまで出版したこれらの本や個別指導・社内研修は、初学者の方々から、「とてもわかりやすい!」との評価をいただいております。

 

なぜ、わかりやすいの?

その理由は、私自身がもともと法学部ではなく、工学部出身であったため、法律・契約知識を独学で学ぶ際に苦労したこと、また、電機メーカーに入社したときは、TOEICスコアが400点台であり、英文契約書を一行も読むことができず、とても大変な思いをしており、そこから色々と試行錯誤しながらようやく英文契約を克服し、法務部主担当として巨額プロジェクトのメンバーに選ばれるに至ったそのノウハウを本に盛り込んでいるからです。

また、東芝に勤めていた際、新入社員の教育係を4年間に渡り勤め、その間、新入社員がどのような点に疑問を持ち、躓いてしまうのか、わからなくなってしまうのか、そしてどのようにアドバイスすればわかるようになるのか、という点を日々研究していました。

もちろん、本郷塾を立ち上げた後、現在までプラントエンジニアリング企業、重工業、重電、建設会社、建設コンサルタント企業などに勤める方々に英文契約の個別指導・社内研修を行っており、その過程で、初学者の方々が難しいと感じる点を学び続けています

 

つまり、私の出版している本は、初学者の方が躓きやすい様々なポイントをカバーしています。

具体的には、

①この本を手に取る人が、法律・契約知識がゼロであることを前提に解説している。

英語が決して得意ではない人が、長くて複雑な構造の英文を読むことができるように、和訳はもちろん、英文の構造を図に示している。

③英文契約書で頻出する英単語とその型について示し、それらの英単語の使われ方について、単に意味を提示するにとどまらず、詳しく解説している。

④従来の参考書の多くが、英文の単なる和訳を提示して終わりとなっているのに対して、何がその契約書の本来あるべき姿なのか、どのような視点で読めばよいのか、そして修正しなければならない条文とはどのようなものなのか、を条文毎に丁寧に解説している。

契約の修正時の心構え、交渉の方法、そして契約に関して相手方と争いになった場合に注意しておきたい点など、実務上気を付けるべき点を紹介している。

という特徴があります。

 

3冊の本の位置づけ

はじめてでも読みこなせる英文契約書

 

この本は、これまで英文契約書を読んだことがない新入社員・若手社員の方々に向けた本です。この本で基礎を身につけることで、辞書を引く回数が格段に減ります。また、秘密保持契約書、売買契約書、そしてライセンス契約書という基本かつ重要な契約書について、英文を読んで内容を理解し、チェックする力が身に付きます。

「重要英単語と例文」で英文契約書の読み書きができる

 

この本は、3つの側面を持っています。

1つ目は、上記の『はじめてでも読みこせる英文契約書』をより理解しやすくする側面です。

具体的には、各契約の全体像を示し、その全体像と共に重要な英単語を紹介する形をとっています。

そして、重要ポイントの解説部分では、例えば、「責任(liability/responsibility)」のように、日本語の解説中に登場する重要なキーワードについて、英語表記を示しています。これにより、契約書の重要ポイントと共に頻出英単語も身につけられるようにしております。

2つ目は、『はじめてでも読みこなせる英文契約書』よりも、扱う契約の種類を増やしました。具体的には、販売店契約、M&A契約、そして合弁契約を加えております。これらは、秘密保持契約・売買契約・ライセンス契約よりも高度な契約です。よって、基本的な契約書をマスターした後で、さらに次の高みを目指される方に向けた側面があります。

3つ目は、実際に契約交渉をする場面に立つことを想定しています。具体的には、読者が交渉の場で英語を発する、またはその場で英文を自らドラフトする力が付くように、アウトプットの練習ができるように工夫がしてあります。英単語のリストの掲載、そして英作文をするコーナーがあります。

 

英文EPC契約の実務

 

この本は、プラントエンジニアリング企業・重工業・重電・建設会社・建設コンサルティング企業などに勤める新入社員や若手の方々に向けた本です。

タイトルはEPC契約となっておりますが、その大部分は、プラント用の機器供給契約にも当てはまるものです。

この1冊でも、初学者の方が基礎から学べるように、法律知識がなく、英語が得意ではない方が読者であるという前提で書いております。

ただ、いきなりEPC契約に取り掛かるのは、人によってはハードルが高いということも考えられます。ボリュームがとても多い契約だからです。

そこで、最初は、『はじめてでも読みこなせる英文契約書』で学び、秘密保持契約や売買契約書を読めるようになった後でこの本にチャレンジしていただく、という方法もありだと思います。

 

英文契約書に苦労している方、英文契約スキルをアップさせたい方、本郷塾の上記3冊の参考書で勉強していただければ、効果を実感できるはずです

本郷塾の本はどんな人の役に立つ?

1.海外との取引に関わる新入社員・若手の方々

新入社員の方々は、英文契約書を読めなくて当たり前です。日本の大学では、法学部でも、民法を教えてくれても、契約書の読み方はほとんど教えません。英文契約の講義を扱っている大学となると、極めて少ししかないのですから・・・。

2.これまで国内の仕事しかしてこなかったが、突然海外案件の担当になってしまった人

新入社員や若手の方でなくても、これまで国内案件の仕事に従事してきた方が、ある日突然会社の指示で海外案件に携わることになる、なんていう厳しい状況に置かれることも組織では十分あり得ます。普通の英会話もままならないのに、英文契約書なんてとても・・・、と感じてしまうことでしょう。

3.英文契約書を読めなければ仕事にならない会社に転職した人

会社によっては、海外案件に関わっていても、特に英文契約書を自分でしっかりと読み込む必要のない部門があることもあります。雛形を取引先に出せば、それですんなり締結されるような業界もあるでしょう。しかし、転職して異なる業界に入ると事情が変わり、自分で英文契約書をしっかりチェックする、ときには契約書をゼロから作らなければならない、といったことになることもあります。

 

上記のような方々は、とても大きな苦痛を感じることになると思います。

学生時代に全く英語の勉強をしていなかった私は大変悲惨な状況に陥りました。あまりに読めないので、法務部として働くことは無理だと思い、配属後半年で上司に辞表を提出したほどです(その時は上司に止められ、辞めずに残りました)。

「英文契約書をしっかり読めれば、こんな嫌な思いをしなくて済むのに・・・」

そう思い、市販されている参考書で勉強してみましたが、読んでもほとんど理解できませんでした

そのときの苦しさは、英文契約を克服した後も、会社員時代を通してずっと忘れられませんでした。

「あの時の自分が読んだ時に、「こんな参考書がほしかった!」と思えるような本を出版したい!」

いつしかこんなことを思うようになり、独立後、英文契約書の参考書を出版するに至りました。

 

英文契約書をマスターすると、どんなメリットがあるの?

1.社内で海外取引のプロと認識されるようになる。

英文契約をマスターすると、取引に関して契約に基づいた発言をできるようになります。

「この問題は、なんとなくこうだと思う」といったあやふやな意見ではなく、「契約上、こう書かれています。よって、本件はこのようなリスクがあり、それにはこのように対処する必要があります」といえると、発言の説得力は格段に増します。その様子を見た人たちからは、取引のプロだと感じられることでしょう。

2.海外案件が楽しくなり、積極的に仕事に取り組むことができるようになる。

英文契約が読めると、相手との交渉の際も、自信をもって発言できるようになります。怯えずに済むので、仕事が楽しくなります。楽しくなれば、積極的に取り組むことができるようになり、成果も出やすくなるでしょう。

3.社内での評価が上がり、年収が上がりやすくなる。

会社員は同期の間で年収はそう違わない、と思いがちです。しかし、実際には、毎月の給与でも、そしてボーナスでも、成果によって差が付いています。その差は年を経るごとに大きくなります。同じ30代でも、年収で100万円以上差がつくこともあります。海外との取引で活躍できる人は、それだけ高い評価を得られやすいです。

4.上司や経営層から一目置かれるようになる。

契約に基づいて発言できる人は、周りに与える説得力が相当強くなります。謙虚にしっかりとした意見を言える人、説明ができる人は、自ずと上司からも評価されます。特に重要な案件では、契約内容について経営層に説明しなければならない場面も出てきます。そのような中でしっかりと話ができれば、経営層からも一目置かれ、それを見た周りからも信頼を得られます。大きなプロジェクトに抜擢される可能性も高まります。

5.日々の仕事で「英文契約に関わりたくない・・・」と怯えずに済む

英文契約に恐怖心を持っていると、「海外案件に関わらずに済みますように・・・」と日々祈るようになります。かつての私が正にそうでした。そうなると、日々委縮して会社で生きていくことになります。それは、全然楽しくない生活です。休日も平日を恐れて生きるようになります。人生の大部分を占める仕事の時間中は、せめて恐怖心を持たずに済むようにしたいものです。

6.帰国子女などの後輩に抜かれるのではないか・・・と不安にならずに済む

海外案件に携わる部署には、優秀な後輩が配属されることがよくあります。「お父さんが海外赴任していて、子供の時にそれについていったので英語は不自由しません!」という若手が突如現れることもあります。そのような若手に抜かされるのではないかと怯えてしまうと、決して良い精神状態で仕事に取り組めないでしょう。一般的な英会話では勝てなくても、英文契約は専門的な分野なので、正しいやり方で勉強すれば、帰国子女にも負けません。

7.誰にも奪われない、一生ものの資産となる。

科学技術の知識などと違い、英文契約書をマスターするための知識は日々進歩するというものではありません。一度マスターすれば、そのスキルの価値が時間の経過とともになくなることはないのです。今身につければ、定年まで使えるスキルとなります。誰にも奪われない、一生もののスキルを身につければ、転職にも有利に働きやすいといえます。

読者の方々の声

以下は、本を読んでいただいた方の感想の一部です(アマゾンやhontoに掲載されているものです)。

『はじめてでも読みこなせる英文契約書』への感想:

・「とてもわかりやすい。まず最初の1冊としたら、これを考えてよいかも、と思える1冊」

・「とても分かりやすくとても実務的で本当に良かったです。筆者にありがとうと言いたい本です」

・「和訳の解説がわかりやすい、契約書の解説が本質的「なぜこうじゃなくこうなのか」という投げかけも痒いところに手が届く、筆者の精神に共感できコラムも面白い、と本当に言うことがない。普通に英語の勉強としても役立つので、海外ビジネスに関わる人にはおすすめ。契約関連の勉強をしたい人は、これでわかりやすく学べるうえに英語も学べて一石二鳥なのでよりおすすめ。may、shall、hereby、heretoあたりからの地獄から抜け出すことができました。

 

『英文EPC契約の実務』の感想

・「著者の特徴は、英文契約、EPC契約をシンプルな言葉を使って初心者でも分かりやすく説明しています。・・・長期的にプラント関係の会社で働いていく方には買っておいて損はない本です。」

 

『「重要英単語と例文」で英文契約書の読み書きができる』の感想

・「前線のビジネスパーソンであれば、常に机上に置いておくと有用なものだと確信します。・・・契約書の読解とビジネス英語の習得が同時にでき、海外業務に携わる人達の Lighthouse になるのではないでしょうか。」

・「はじめてでも読みこなせる英文契約書」を買って大変読みやすいと思いこちらの本も購入しました。
・・・独学で契約を勉強しましたが、本当に苦労が多かったので、もっと早い段階でこの本や上記の本を販売してもらいたかったと思いました。」

 

最後に・・・本郷塾の本を読むべきではない人、読んでも効果がない人はこんな人!

1.中学英語にも苦手意識がある。TOEICは400点も取れていない。大学受験では英語が弱点で英語が受験科目にない大学を選んだ。というような人

TOEIC400点台は、お世辞にも英語が得意とはいえません。しかし、400点台の人は、実は中学レベルの英語は問題なくわかるレベルなのです。大学受験でも、英語が決して苦手で足を引っ張っていた、というレベルではないはずです。私は冒頭にも書いた通り、東芝に入社した時点で400点台でしたが、中学時代は英語は常に90点以上、大学入試のセンター試験では模試なども含めて200点中160点~180点、二次試験でも常に6割以上は正解しておりました。

400点未満の方は、本郷塾の本に書いてある英文の構造図を見ても、英文の解説を読んでも、おそらく理解できないと思います。そのような方は、まず、中学レベルの英語を勉強し直し、大学受験用の英語も、決して足を引っ張らないレベルまで引き上げてから英文契約に取り組むべきです。学ぶ順番はとても大切です。いきなり高みを目指すと、却ってゴールにたどり着くのに時間がかかってしまいますので、この点はご注意ください。

2.既に英文契約のベテランである人。

本郷塾の本、特に『はじめてでも読みこなせる英文契約書』は、そのタイトルからもわかる通り、初学者向けです。これまで英文契約書など読んだこともない、という人を実務で対応できるレベルに達するようにするためのものです。間違っても、例えば大手法律事務所で何年間も英文契約の仕事に関わっていたような人がさらなる高みに到達できるような本ではありません。そのような人が読んでも、「全部知ってることが書いてある。むしろ物足りない」と思うことでしょう。本郷塾は、そもそも、本に限らず研修も、初学者の方が実務に対応できるように成長を手助けすることを使命としておりますので、上記のようなベテランの方、既に英文契約に関して特段仕事で困っていない人を対象とはしておりません。もしもそのような人を対象とする本があったとしたら、それは逆に初学者は全く理解できない難解な本となってしまいます。本郷塾が提供するサービスの中で、もしもそのようなベテランの方々にも多少有益なノウハウとなり得るのは、EPC契約のコストオーバーランの原因と対策やDelay Analysisに関する記事くらいです。

本郷塾の本を購入できるアマゾンのページ

はじめてでも読みこなせる英文契約書

重要英単語と例文で英文契約書の読み書きができる

英文EPC契約の実務

 

EPC契約のポイント

M&A契約(株式譲渡契約)の全体像とよく使われる重要英単語

M&Aの全体像 conditions precedent adjustment
representations and warranties material adverse effect to the knowledge of ~
GAAP covenants

 

英文契約の基本的な表現

 

英文契約の典型的な条文に用いられる表現のまとめ

1.英文契約の条文の骨子となる表現 2.英文契約の条文の骨子に付随する頻出表現
(1)権利

(2)義務(作為義務禁止

(3)契約に違反する重大な契約違反

(1)~に定められている

(2)~に従って

(3)~に関して

(4)~に関わらず

(5)~を除く

(6)~の範囲で

(7)~の場合

(8)~を含むがそれに限られない

3.英文契に定められる重要な事項
(1)義務の履行

(i)~を履行する

(ii)~を満たす

(2)責任

①損害賠償

(i)(損害)を被る

(ii)liquidated damagesliquidated damagesとpenaltyの違い

(iii)責任上限

(iv)逸失利益

間接損害と逸失利益

Notwithstandingと責任制限の重要な関係

(iv)故意・重過失重過失と結果の重大性の関係

(v)遅延利息

②瑕疵担保(保証)

(i)保証する

(ii)瑕疵を修理・交換

第三者への損害

(i)indemnifyとbe liable for

(ii)indemnifyとdefend

契約解除

 

英語上達のための

練習方法

(1)リスニングの練習方法(英語を読む際は、必ず左から右へ!(右から左へひっくり返ってはいけない))

(2)スピーキングの練習方法

(3)習得すべき単語のレベルを間違えてはいけない!

(4)外国人と話すための度胸をつける方法

(5)英語はある日、突然聞き取れるようになる

 

はじめてシリーズ (1)これから契約書の勉強をする人が最初に理解するべき法律事項9つ

(2)はじめて契約の修正をする際に知っておきたいこと

(3)はじめて契約交渉をする際に知っておきたいこと11個

(4)はじめて損害賠償案件に関わる際に知っておきたいこと

 

受講者様の声

プラントエンジニアリング、重電、重工業、建設会社、医療機器メーカー、音響機器メーカー、IT企業、総合電機、エネルギー関連企業等

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公開日:
最終更新日:2021/09/25