Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

英文契約書における「知らせる」という表現

      2017/06/21

 

英文契約の基本的な表現 第19回です!

 

今回は、「~を知らせる」を表す表現についてご紹介します。

 

契約は、複数の当事者間で締結されるものです。

 

決して当事者が一人の契約というものはありません。

 

なぜなら、当事者間の権利義務を確認するのが契約書の主たる目的だからです。

 

そのため、複数の当事者間の間で、契約締結後も、連絡を取り合うことがよくあります。

 

連絡を取り合う方法は、実際に当事者同士がどこかで会って話をする方法もありますし、メールや電話、そして書面による通知で連絡をすることもあるでしょう。

 

ここで、連絡を取るとは、つまり、「何かを知らせる」ということです。

 

そのため、契約書に中には、「何かを相手に知らせる」という表現がよく使われるのです。

 

では、「何かを相手に知らせる」とは、どのような表現が使われるでしょうか?

 

let 人 know ~

 

で、「人に事を知らせる」という意味になりますね。

 

しかし、私は契約書中でこの表現で「何かを相手に伝える」という意味を表している条文を見たことがありません。

 

次の二つの表現が多いように思います。

 

inform 人 of ~

 

notify 人 of ~

 

以下、例文です。

 

The Contractor shall inform the Owner of the completion of the Plant in written.

訳:コントラクターは、オーナーに、プラントが完成完成したことを書面で知らせなければならない。

 

The Purchaser must notify the Seller of the defect in the Product in written no later than 5 days after the Purchaser finds the defect.

訳:買主は、売主に対して、欠陥を発見してから5日以内に製品の欠陥を書面で知らせなければならない。

 

この他にも、次のような表現も契約書ではよく見かけます。

 

the Purchaser must issue to the Seller the written notice stating the nature of the defective part in detail.

訳:買主は、売主に対して、欠陥部分の性質を詳細に記載した書面の通知を発行しなければならない。

 

これは、issue to 人 the written notice stating~で、「~を記した書面による通知を相手に発行する」という意味です。先ほどご紹介したinformやnotifyとは違う表現ですが、これも、「何かを相手に伝える」という意味を表すことができますね。ちなみに、the notice statingの後には、名詞を置いてもよいし、that節、つまり、that 主語+動詞を置いてもよいです。

 

なお、相手方にあることを伝えることが求められている場合には、そのための期限が定められていることがあります。その期限内に相手に通知を出さないと、本来受けられるはずの利益を受けられないことになります。

 

よって、契約書の中で、何かを相手方に知らせることが求められている場合には、その知らせるための期限が何日なのか、そして、「現実的にその期間内に通知を出すことが可能なのか」をよく検討するようにしてください。そして、もしも現実的にその期間内に通知をすることが難しいと感じた場合には、その期間をもっと長くしてもらえるように相手と協議するべきです。そうしないと、本来得られるはずの利益を失い、その結果、思わぬ損失を自社が被ることにもなりかねません。

 

お知らせ

無料メルマガ・ブログ活用目的にあったサイトマップ配信を開始しました!

右のサイドバーの中にある無料メルマガ申込をしていただいた方には、英文契約やその他の最新記事がブログにアップされたときにメールでお知らせ致します。

なお、無料メルマガにご登録いただいた方の中で、「全くの初歩から英文契約書を読めるようになるためにこのブログを使って勉強したい!活用したい!」と思っていただけている方には、ご参考として、このブログをどのように読み進めていくのを効率的かをまとめたものを無料で送付させていただきますので、サイドバーの無料メルマガ登録フォームの中の「ブログの活用目的」の欄に、「初歩から英文契約を学ぶため」と記載して申請してください。

それ以外の目的でこのブログを活用しようとされている方にも、その活用目的を教えていただければ、その目的に合ったブログ内の記事の読み進め方をまとめて無料で送付させていただきますので、同じく、サイドバーの無料メルマガ登録フォームの中の「ブログの活用目的」の欄に、その目的をご記入ください。

 

第1回 義務

第2回 権利

第3回 禁止

第4回 ~に定められている、~に記載されている

第5回 ~に定められている、~に記載されている (補足)

第6回 ~に従って

第7回 ~に関わらず

第8回 ~でない限り、~を除いて

第9回 provide

第10回 ~に関する

第11回 ~の場合

第12回 ~の範囲で、~である限り

第13回 契約を締結する

第14回 契約締結日と契約発効日

第15回 事前の文書による合意

第16回 ~を含むが、これに限らない

第17回 費用の負担

第18回 努力する義務

第19回 知らせる

第20回 責任

第21回 違反する

第22回 償還する

第23回 予定された損害賠償額(リキダメ、LD)

第24回 故意・重過失

第25回 救済

第26回 差止

第27回 otherwise

第28回 契約の終了

第29回 何かを相手に渡す、与える

第30回 due

 

英文契約書の基本的な表現 第31回 英文契約書における「瑕疵(defect)」が発見された場合の救済方法の表現

英文契約の基本的な表現 第32回 「~を被る」という表現

英文契約書の基本的な表現 第33回 「~を履行する」

英文契約の基本的な表現 第34回 果たす、満たす、達成する

英文契約の基本的な表現 第35回 累積責任

英文契約の基本的な表現 第36回 逸失利益免責条項で使われる様々な損害についての表現

英文契約の基本的な表現 第37回 補償する・免責する

英文契約の基本的な表現 第38回 権利を侵害する

英文契約の基本的な表現 第39回 保証する (guarantee)

英文契約の基本的な表現 第40回 品質を保証する(warranty)

英文契約の基本的な表現 第41回 補償・保証債務の負担・品質の保証の表現のまとめ

英文契約の基本的な表現 第42回 「排他的な」という表現 その1

第43回 「排他的な」を表す表現 その2 他社と組まない

第44回 「排他的な」を表す表現 その3 唯一の責任・救済

英文契約の基本的な表現 第45回 売買・請負契約の保証に関する条文における「瑕疵がない」「仕様書に合致している」という表現

英文契約の基本的な表現 第46回 証明責任

 

 

 - 英文契約の基本的な表現の習得