Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

英文契約書で「~に定められている」「~に記載されている」とは?~補足~

      2017/06/21

 

今回は、前回の「第4回 「~に定められている、「~に記載されている」という表現」の補足をしたいと思います。

 

…written in~

 

「こんなに色々な表現を使うことが許されるなら、「~に書かれた」という意味になりそうな…written in~でもよいのでは?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし、契約書中で「~に定められた系」として…written in~という表現が使用されているのを私はこれまでに一度も見たことがありません。それはなぜか?

 

実は …written in~は、「~に書かれた」という意味にはならないようなのです。といいますのも、ここで使用される“in”は、書く「方法」や「手段」を表すinとして使用されるもののようです。

 

つまり、…written in Englishであれば、「英語で書かれた…」という意味になり、…written in inkであれば、「インクで書かれた…」という意味になります。

 

したがって、「~に定められた系」の表現として、…written in~は使われないようです(「written in は「~に書かれた」という意味には絶対になりません!」と断言できなくて申し訳ありません)。

 

なお、writtenが契約書中に使用される場合としては、以下のようなものがあります。

written agreement 書面による合意

written consent 書面による同意

written notice 書面による通知

 

 

ご参考①~Oxford現代英英辞典[第9版]における各表現の意味~

 

以下に、「~に定められている」「~に記載されている」という意味を表すときに使う表現について、Oxford現代英英辞典で調べた意味を記載しますので、ご参考ください。

表現 Oxford現代英英辞典[9]での意味
specify to state something, especially by giving an exact measurement, time, exact instructions, etc. ~に定められる系の意味でのspecify provide

stipulateそしてprescribesynonym(同じ意味)と記載されています。

provide to state that something will or must happen
stipulate to state clearly and firmly that something must be done, or how it must be done
prescribe to say what should be done or how something should be done
state to formally write or say something especially in a careful and clear way
set forth to present something or make it know
define to describe or show something accurately
describe to say what something is like
list to write a list of things in a particular order

specify、provide、stipulate、prescribeは他と比較してよりフォーマルな場面で使用されるイメージが伺えますね。

 

 

ご参考②~英英辞典の勧め~

 

私は高校時代に、英語の先生から「英英辞典は勉強になるからちゃんと使うように!」と頻繁に言われていたときに、「そもそも英語の意味が分からないから辞書を引くのに、英英辞典なんて引いたら、そこで出てきた英語をまた英英辞典で引かないといけなくなって永久に意味が分からなくなるに決まっている。時間の無駄だから英和辞典で十分だ!」と思い、先生のアドバイスを完全に無視して使いませんでした。

 

しかし、英英辞典を実際に使ってみると、上記の表からもお分かり頂けると思いますが、難しい英単語を、中学生にもわかるような基本的な単語で見事に説明してくれています。このことは、「中学3年間で学ぶ英語の文法と英単語で、言いたいことのほとんどを表現できる」と言われていることが確かに正しいのだろうな、と思わせてくれます。これは、英語のスピーキングの練習のヒントにもなりそうですね。

 

さらに、英英辞典を使うと、今回のような複数の表現がある場合にも、自信を持ってそれらを使用できるようになります。

 

第1回 義務

第2回 権利

第3回 禁止

第4回 ~に定められている、~に記載されている

第5回 ~に定められている、~に記載されている (補足)

第6回 ~に従って

第7回 ~に関わらず

第8回 ~でない限り、~を除いて

第9回 provide

第10回 ~に関する

第11回 ~の場合

第12回 ~の範囲で、~である限り

第13回 契約を締結する

第14回 契約締結日と契約発効日

第15回 事前の文書による合意

第16回 ~を含むが、これに限らない

第17回 費用の負担

第18回 努力する義務

第19回 知らせる

第20回 責任

第21回 違反する

第22回 償還する

第23回 予定された損害賠償額(リキダメ、LD)

第24回 故意・重過失

第25回 救済

第26回 差止

第27回 otherwise

第28回 契約の終了

第29回 何かを相手に渡す、与える

第30回 due

 

英文契約書の基本的な表現 第31回 英文契約書における「瑕疵(defect)」が発見された場合の救済方法の表現

英文契約の基本的な表現 第32回 「~を被る」という表現

英文契約書の基本的な表現 第33回 「~を履行する」

英文契約の基本的な表現 第34回 果たす、満たす、達成する

英文契約の基本的な表現 第35回 累積責任

英文契約の基本的な表現 第36回 逸失利益免責条項で使われる様々な損害についての表現

英文契約の基本的な表現 第37回 補償する・免責する

英文契約の基本的な表現 第38回 権利を侵害する

英文契約の基本的な表現 第39回 保証する (guarantee)

英文契約の基本的な表現 第40回 品質を保証する(warranty)

英文契約の基本的な表現 第41回 補償・保証債務の負担・品質の保証の表現のまとめ

英文契約の基本的な表現 第42回 「排他的な」という表現 その1

第43回 「排他的な」を表す表現 その2 他社と組まない

第44回 「排他的な」を表す表現 その3 唯一の責任・救済

英文契約の基本的な表現 第45回 売買・請負契約の保証に関する条文における「瑕疵がない」「仕様書に合致している」という表現

英文契約の基本的な表現 第46回 証明責任

 

 - 英文契約の基本的な表現の習得