性能未達の場合のコントラクターの責任① 性能保証と性能確認試験

      2017/06/18

プラントの性能確認試験とは?

プラントは、当然ですが、何かをするために製作された機械です。

 

単にプラントの形をしているだけで、「はい、出来上がりました。引き取ってください。」とオーナーに言っても、それで引き取ってくれるわけがありません。

 

コントラクターは、EPC契約の中で、そのプラントが、ある種の機能を持つこと、そしてその機能がある程度の性能を持つことを保証します。

 

発電所を例にとれば、発電所の機能は、電気を作ることです。

 

そして、その電気を生み出す際の出力・効率を保証します。

 

その保証を満たしたかどうかは、実際にプラントを運転して確認します。

 

これが性能確認試験です。

 

この性能確認試験において、もしも保証した性能が出ない場合には、コントラクターは自己の費用で修理したり、オーナーに対して損害賠償を支払ったりします。

 

性能を保証するのはいつの時点のもの?

ここで重要なのは、コントラクターが性能を保証するのは、いつの時点の性能なのか?という点です。

 

保証期間満了日の性能なのか?

 

それとも、保証期間のちょうど真ん中の時点の性能なのか?

 

通常、もっともそのプラントが良い性能を出すのは、プラントの完成直後でしょう。

 

なぜなら、この時点では、経年劣化がほとんど起きておらず、全てが新しいからです。

 

時間が経過するにつれて、オーナーによる運転条件によって、いかなる性能が出るのか読みにくくもなることでしょう。

 

よって、コントラクターとしては、プラントを建設後なるべく早い段階で性能確認試験を実施して、その性能試験の時点での性能を保証する、としたいところです。

 

実際、私がこれまで見てきたEPC契約の多くは、保証性能は性能確認試験時の性能を意味し、かつ、プラントの検収前に性能確認試験を実施することになっていました。

 

この点、少数ではありますが、プラントの検収後一定の期間内に性能確認試験を行い、そこでの性能を保証する、としている契約もありました。

 

よって、性能に関しては、以下の点をEPC契約中で十分に確認し、不明確だった場合には、明記するべきです。

 

・コントラクターが保証している性能とは、いつの時点の性能なのか?

 

・性能確認試験はいつ行われるのか?

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