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英文契約の基本的な表現 第59回~whereについて~

      2018/11/23

今回は、「where」についてご紹介したいと思います。

 

「whereなんて、今更解説不要でしょ。中学一年生のときに習う単語じゃん!」

 

そう思われた方も多いかと思います。

 

私も、まさか、自分が「where」の意味がわからないで困ることが起きるなんて、英文契約書を読むようになるまで思いませんでした。

 

whereは、当然、疑問詞の一つ、つまり、5W1Hなどで使われる「どこで?」「どこに?」「どこへ?」といった意味だと思っていました。

 

つまり、Where are you going? 「どこに行くの?」

 

とか、

 

Where are you from? 「どちらのご出身ですか?」

 

といったものです。

 

または、関係副詞としてのwhereもありますね。例えば、

 

This is the house where I lived for ten years. 「これは私が10年間住んでいた家です」といったものです。

 

この例文では、the houseを「先行詞」なんて言いますよね(10年以上ぶりに「先行詞」なんて言葉を思い出しました)。

 

では、次の例文におけるwhereはどういう意味でしょうか?

 

Except where otherwise specifically provided elsewhere in the Contract, the Contractor shall submit to the Owner a notice of a claim for an extension of the Time for Completion.

 

これは、疑問詞でしょうか?それとも、関係副詞でしょうか?

 

どちらにしても意味が通りませんよね?

 

上記の下線部分は、「契約書のどこかに別途明記されている場合を除いて」という意味になります。

 

つまり、ここでの「where」は、「~の場合には」という意味で、品詞は「接続詞」です。

 

と、一応、「品詞」を書きましたが、私としては、正直、品詞がどれなのかはどうでもよいと思っています。

 

重要なのは、「~の場合に(は)」といった意味の場合がある、ということです。

 

また例文を見てみましょう。

 

The Contractor shall execute the basic and detailed design and the engineering work in compliance with the provisions of the Contract, or where not so specified, in accordance with good engineering practice.

 

上記の下線部分は挿入句となっており、意味は、「契約書に記載されていない場合には」という意味になります。つまり、「コントラクターは、契約書の条文に従って設計をしなければならず、もしも契約書にそのような条文が定められていない場合には、good engineering practiceに従って設計をしなければならない」という意味になります。

 

ここの意味は分かりにくいかもしれないのでもう少し解説すると、契約書に、コントラクターが設計を行う際の「基準・指針」のようなものが定められている場合にはそれに従って設計をすることが求められるが、もしもそのような「基準・指針」が契約書に定められていない場合には、good engineering practiceに従って設計することが求められている、という意味です。

 

上記の例文は、whereに「~の場合には」という意味があることを知っていないと、意味がよく分からないことになりますよね。

 

私の経験では、この「~の場合には」という意味でのwhereは、そう頻繁に英文契約書に登場するわけではないように思いますが、疑問詞や関係副詞としてのwhereととらえると意味がよく分からない場面では、「「~の場合には」という意味ではないか?」と疑ってみると、読めるようになることが多いと思います。

 

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