英文契約書をスラスラ読めるようになるための練習①

      2017/06/29

私が英文契約書を初めて読んだのは、今からもう10年以上も前になります。

 

私は、電機メーカーに入社し、そこで法務部に配属されました。

 

学生の時に法律を学んでいましたが、実際の契約書といえば、一人暮らしを始める時に結んだ賃貸借契約書くらいしか見たことがありませんでした。そしてそれはもちろん、日本語で書かれたものでした。

 

入社した年の7月から法務部での仕事が始まりました。そこで初めて読んだのは、「秘密保持契約書」という契約でした。それは和文の契約書でした。

 

「これが契約書っていうやつか~」と思ったことを今でも覚えています。

 

 

 

8月ごろに、秘密保持契約書の英語版を読む機会がありました。そのとき、私は驚愕しました。全く読むことができなかったからです。

 

もともと、私は英語が苦手でした。TOEICは400点台でした。そのため、英文契約書に限らず、その他の普通の英語もほとんど読めないような英語力でした。

 

そんなつたない英語力の私が、英文契約書を初めて見たときに思ったのは、「こんなの、一生かかっても読めるようにはならないのではないか?」ということでした。

 

しかし、私が入った企業は、海外に事業を展開していました。そのため、日々の業務の中で、英文契約書を読んでその内容をチェックしなければならず、「英語が苦手だから読めません」とはいつまでも言っていられない状況でした。

 

そこで私は、とりあえず書店に行き、英文契約書の参考書を読んで勉強しようと思いました。今でもさほど多くの英文契約書の参考書は書店に置かれていないように思いますが、10年前は今よりももっと少なく、かなり大きな書店に行っても、2~3冊程度しか置かれていませんでした。

 

私はその中の一冊を購入し、週末にそれを使って勉強しようと思いました。その参考書をしっかりと勉強すれば、仕事で英文契約を適切にチェックできるようになると信じていました。しかし、今でも思い出すのは、その参考書を読み始めたときの恐怖にも似た気持ちです。

 

私がその参考書を使って最初に読んだのは、次のような英文でした。

 

This Agreement made and entered into as of 20th September, 2005 by and between ABC Company organized and existing under the laws of Japan, having its principal office at [※住所が入る] (hereinafter referred to as the “Supplier”) and XYZ organized and existing under the laws of [※国の名前が入る], having its principal office at [※住所が入る] (hereinafter referred to as the “Purchaser”)

 

当時の私の英語力では、このいわゆる頭書部分の英語ですら、意味がよくわからない単語のオンパレードに見えました。

 

「made and entered intoって何?」

 

「by and betweenって、どうして前置詞が二つ連なっているの?」

 

「hereinafterなんて単語初めて見たけど、これってスペル間違いじゃないの?」

 

こんな風に思いました。

 

そして、この英文の下には、日本語訳が記載されていました。そしてその日本語訳のさらに下には、この英文中に出てくる単語や表現についての解説が記載されていました。

 

私は、英文とその和訳、そして解説を照らし合わせながら読み進めましたが、すぐに挫折してしまいました。というのも、最初のこの頭書部分について、和訳と照らし合わせ、解説を読んで理解するのに、ものすごく時間がかかったからです。そして、こういう地道な作業をすべての条文について行っていくことが苦痛に思えてしまったのです。

 

そして、いつかこのような難解な英文契約書について、読んで自分の会社の不利な条文を見つけ、それを英語で直し、時には相手方企業と英語で協議するなどという高度なことは、到底自分にはできるようにならないだろう、と思い、暗い気持ちになりました。

 

正直そのときは、法務部に入ったことを後悔し、部署異動願いを出そうかとも思いました。しかし、海外に事業を展開する会社においては、営業部門でも技術部門でも、英文契約書を読む力が求められていますし、それは場合によってはスタッフ職である企画部門等でも同じであることを知り、部署異動はあきらめました。

 

その後、試行錯誤をしながら、何とか英文契約書を読めるようになりました。読むだけでなく、修正し、相手方企業と協議することもできるようになりました。コツをつかむと、英文契約書を読んだり、修正したりすることは、さほど難しいことではないことに気が付きました。

 

学生時代は、英文契約書を読む、という経験をする機会がないので、企業に入り、いきなり英文契約書を読まなければ仕事にならないような職につくと、とても大変な思いをされると思います。実際、私もかなり苦しみましたし、私の後輩でも、帰国子女の人ですら、英文契約書を読んで修正する、ということにはかなり苦労している人がいました。

 

そこで、私なりに考えた、「英文契約書を読んでチェックできるようになるための勉強方法」をご紹介したいと思います。

 

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