英単語の習得すべきレベル 簡単なレベルを確実に!
「本当に英検3級と準2級レベルでよいのですか?せめて、準1級くらいのレベルまではやらないと、話せるようにも聞き取れるようにもならないのではないでしょうか。」
このような疑問を持たれているかたもいるかと思います。
そのような方は、準1級レベルのテキストを開いてみてください。
いかがでしょう?
出てくる単語、難しいと感じませんか?
「こんな単語、日本語で話をするときにも自分はまず使わないよ」
こんな風に感じませんか?
私はまさにそう感じました。
そして、実際そうです。
準1級以上の英単語は、難しいハイレベルな単語のオンパレードです。
次に、英検3級と準2級レベルのテキストの単語を見てみてください。
いかがでしょう?
このとき、英単語を見た瞬間に、その単語のイメージが、ドカンっと頭の中に浮かびますか?
もしかして、「英単語を見た瞬間には意味はすぐに出てこないけれど、数秒かければその意味を思い出すことができる。」
こんな風に感じてしまう単語はありませんか?
そういう英単語は、外国人が会話の中で使ってきたときに、耳で聞いてすぐにイメージをつかむことができない単語だということなので、会話の中で理解できません。
英単語は、うんうんうなりながらようやく意味を理解できる、というレベルのものは、話すときに使うことも、聞き取るときに会話の速さに合わせて理解することも、できないと思います。
英語を話すとか、聞きとる、という場合における、「英単語を理解した」ということの意味は、「瞬時にその単語のイメージが頭の中にドカンっと浮かぶレベル」を言います。
まずは、3級と準2級に出てくるすべての英単語について、このようなレベルにまで上げることに時間を費やすべきだと思います。
そして、この作業は、さほど難しいものではありません。
3級や準2級レベルの英単語であれば、意味は何となくわかるというものが多いと思います。
後は、その単語のイメージが頭に浮かぶスピードをとにかく速くする練習をすればよいのです。
この練習は、2通りあります。
一つは、英単語を見て、すぐにその英単語のもつイメージを頭に浮かべる練習です。これができたら、英単語の音声を聞いて、瞬時にその英単語のイメージを思い浮かべる練習もしてください。
これは、リスニング力アップの方に効いてくると思います。
この時、日本語に訳す、という感じではなく、イメージをつかもうとすることが大事です。
2つ目はこの逆で、日本語の意味を見たら、その日本語のもつイメージを思い浮かべ、そのイメージに合致した英単語を口に出す練習です。
これは、スピーキング力アップの方に効いてくると思います。
左から右に音読する練習、瞬間英作文、そして、この3級と準2級レベルの全ての英単語について上記に書いたようなことができるようになってくると、リスニング力とスピーキング力が大分高まってくると思います。
そして、上記ができるようになったら、準1級以上のレベルの単語に当たるよりも前に、自分の専門分野でよく使う単語で同じことをやるのがよいと思います。
営業の方、技術の方、法務の方、経理の方・・・、それぞれ仕事でよく使う英単語は異なると思います。準1級以上のレベルの教材を使うよりも、その自分の専門領域の単語の習得に進むほうがよいと思います。その方が、仕事に直結する英語力を上達させることに繋がりやすいと思います。
ここの最初にお伝えしたとおり、準1級以上のレベルの英語は、「普段あまり使わないんじゃない?」と思える単語が多いのです。
そのような単語を練習するよりも、仕事で頻繁に使われる表現を習得するのに時間を費やした方が効率的です。
準1級レベル以上の単語の練習をしてはならないとは思いません。
ただ、効率のことを考えると順番が重要だと思うのです。
3級と準2級レベルをまずは完璧にして、その上で自分の専門分野の英単語を習得し、外国人とある程度喋れるようになってから、それでも何か足りない、と思ったら、準1級以上のレベルに手を出す、という順番でよいのではないかと思うのです。
ちなみに私は、英検準1級以上のレベルのテキストを使った練習はしていません。3級、準2級、2級、そして自分の専門分野の英語の練習、これで、仕事をする中で、「やっぱり準1級も必要だ~」と思ったことはありません。
英語が苦手な方には、私の英語練習方法についてのこちらの記事もお勧めです。
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具体的には、以下のように分類しています。
第一章 絶対に押さえておきたい英単語
第二章 英文契約の条文の基本的な型を構成する英単語
第三章 秘密保持契約の英単語
第四章 売買・業務委託契約の英単語
第五章 販売店契約の英単語
第六章 共同研究契約の英単語
第七章 ライセンス契約の英単語
第八章 合弁契約の英単語
第九章 M&A契約の英単語
第十章 一般条項に関する英単語
第十一章 その他の英単語
なお、どの分野の契約書を読む場合でも、まずは第一章~第4章の英単語を集中的に身につけることをお勧めします。これらの章に掲載されている英単語は、第五章~第九章までのどの種類の契約書にも頻出する英単語だからです。
2.同義語・類義語・反義語の英単語を近くに配置しています。
そのため、それらをまとめて覚えることができます。
バラバラに覚えようとするよりも、記憶に定着しやすいはずです。
3.単語の単純な意味を知っているだけでは業務を行う上では十分とはいえない50を超える単語について、重要事項として解説をしています(P162以降をご参照)。
例えば、liquidated damagesは「予定された損害賠償金額」ですが、これは具体的にどのようなものなのか?という点について、業務を行う上で最低限押さえておくべき事項を記載しております。