疲れない体にする方法

      2023/07/12

 

会社に入ってから、「どうしてだろう?」と思ったことがいくつかあります。

 

その中の一つが、「どうしてこんなに会社を出たときに疲れているのか?」ということです。

 

小学校以来、私たちは、大体8時半から9時半くらいに授業なり講義が始まり、ずっと机に座って勉強をする、ということをしてきました。

 

学校が終わってからは、友達と公園やら校庭を走り回ったり、中学校以降は部活で午後の6時くらいまで体を動かしたりしていました。

 

さらに、自宅に帰ってからは、毎日勉強を数時間していました。

 

こうしてみると、会社に入ってからよりも、ずっと長時間何かをしていたような気がします。

 

特に、運動部の方は、体も酷使していたのではないでしょうか。

 

しかし、私は、会社でたとえ定時に出られたとしても、その後自宅で何か勉強をすることがものすごくつらかったです。

 

特に入社したてのころは、英語だったり、契約書のことだったり、色々と自分で勉強しないといけないなと思っていたことがたくさんあったのに、1時間もそれらをすることができませんでした。

 

「これはどうしてなのだろう?」と、ものすごく不思議でした。

 

会社にいるときは、決して走ったりせず、オフィスの中を歩き、大部分の時間はパソコンや書類に向かっているだけなのに、会社を出た後のあの疲労感は一体何なのだろう?とよく思っていました。

 

そのうち、自分の中で、答えを見つけました。

 

それは、「精神的疲労は、思った以上に人間を疲れさせる」というものです。

 

特に、会社に入ったばかりのころは、何もできない状態です。

 

今から考えればどうということもないことが、あの頃は、何が何やらさっぱりわからない、ということがありました。

 

そのため、精神的にかなり不安を抱えながら会社で時間を過ごしていたように思います。

 

何をするにも、「これでよいのだろうか?」という気持ちでした。

 

これだけならまだしも、もしも、パワハラめいた人の下につくことになった場合、精神的負担は倍増するでしょう。

 

「社会人で一番きついのは人間関係のトラブルだよ」

 

これは学生のときに何度か聞いた言葉です。

 

「学生までは、嫌いな人や合わない人とは一緒に遊ぶ必要がないから、あまり人間関係のトラブルを感じないかもしれないけれど、会社では、そうはいかない。特に、自分が言うことを聞かなければいけない立場の人が、そういう類の人だった場合には、かなり大変なことになり、会社を辞めたくなる」

 

このような話も聞いたことがありました。

 

これは本当なのでしょうか?

 

 

本当です。

 

 

実際、私の周りでも、入社して数年以内にやめた人は、会社での人間関係に悩んでいました。

 

当初は希望にあふれていた人たちも、人間関係のトラブルに巻き込まれると、会社でやりたいことができるかどうかより、「その類の人から離れたい」という気持ちが強くなるようです。もう、仕事で何がやりたかったかなんて、どうでもよくなるのです。

 

そして、朝起きたときに、「・・・今日、会社に行きたくない」と思うようになります。

 

朝の通勤列車で、具合が悪くなった人がいたとして、列車の運行が遅れることがたまにありますよね。

 

私はそういうアナウンスを電車で聞くと、いつもこう思います。

 

「どこの誰かは知らないけれど、もしかしたら、会社の人間関係に悩んでいる人が、会社に行きたくない気持ちを何とか振り切って電車に乗ったものの、「また今日も会社で怒られるの嫌だな・・・」と思った途端に、気持ち悪くなってしまったのかな・・・」

 

もちろん、実際にその人がどうして具合が悪くなったのかはわかりません。単に体調が悪かっただけなのかもしれません。

 

ただ、普通の状態で会社に通っていても疲れるのに、会社に入ったばかりで右も左もよくわからない状況で、かつ人間関係のトラブルに悩みがある場合、仕事を終えて会社から出たときの疲労度は、異常なものになるだろうと思います。さらに、そういう状態で長時間残業なんてしようものなら、心を回復させる余裕もなくなっていくだろうと思います。

 

逆に、人間関係のトラブルに巻き込まれておらず、かつ、自分が好きなことに熱中しているときは、そこまで疲れません。

 

「もっとできる!」とすら思います。

 

一日があっという間です。

 

1日が30時間だったらいいのに!」とも思います。

 

両者の違いは、精神的な苦痛があるかどうかだけです。

 

最近、多くの会社で、「残業時間をなるべくなくそう」という試みがなされています。

 

もちろんそれは大事だと思いますが、一番は、「精神的な苦痛を如何に減らせるか」だと思います。

 

ストレスチェックなども行われ始めていますが、自分でも、精神的な苦痛を取り除くようにすることが、自分の人生においてとても大事になると思います。

 

書店に行くと、精神的苦痛を和らげるための本がたくさん並んでいます。

 

それだけ現代人は「精神的に病んでいる」ということかもしれません。

 

私がお勧めする本は、カーネギーの「道はひらける」です。

 

私はこの本を偶然読むまでは、「きっと小難しいことがたくさん書いてある自己啓発本だろう」と思っていました。

 

そのため、この本が世界的なベストセラーだと知っていたものの、長い間読む気が起きませんでした。

 

しかし、あるとき、書店で偶然数ページ読んだとき、「思っていたのと違う!」と思いました。

 

自己啓発というよりも、「どう考えたら楽に生きられるか」が書かれており、大変参考になりました。

 

ただ、「今まさに、どうしても逃げたい人の下で働いている」という人にとっては、どこまで効果があるかはわかりません。そういう場合に一番効果があるのは、「そういう類の人と関わらずに生きていくことができるようにすること」なので、それに勝る効果まではないように思います。

 

しかし、それ以外の方であれば、何かしら有益なことが書かれているように思います。

 

ご興味があれば、ぜひ!

 

(翻訳版は色々ありますが、東条健一氏による訳(新潮社)が読みやすいと私は思いました)

 

仕事に関する記事の目次

何かに挑戦したいと思っているのに、そのための一歩が踏み出せないでいる人へ

リスク管理をしっかりしたいと思っている人へ

何をやるにも、人の目や評価が気になってしょうがない人へ

「会社って、そもそも誰のものだっけ?」と疑問を抱いている人へ

「自分には何の才能もない」と思っている人へ

部下を上手に叱る方法を模索している人へ

仕事における段取りや根回しってどんなものかよくイメージできない!という人へ

何かの資格試験に落ちて、「もう人生終わりだ!」と思っている人へ

新しいことをしようとしたら、周りから猛烈な反対を受けて、しょんぼりしている人へ

「完璧にできないくらいなら、初めからしないほうがよい」と思っている人へ

本当は主役になりたいのに、いつも主役になれないと落ち込んでいる人へ

「絶対にやりたい仕事につきたい!」と考えている人へ

上司に取り入っていろうとしている人を見ると、寒気がしてきてしまう人へ

いつも残業しているが、そんな現状をなんとか変えたいと本気で思っている人へ

会議になると、いつも発言することをためらってしまう人へ

「仕事で評価される人は自分とは何が違うんだろう?」と疑問に思っている人へ

文章の作成スピードを速めたいと考えている人へ

いつも失敗するのがこわくて挑戦できない人へ

いつも嫌な仕事を任されることが多い、と嘆いている人へ

「社会人になると、学生の時と一番何が違うんだろう?」と疑問を抱いている学生の方へ

「仕事って、どんなときに楽しさを感じられるんだろう?」と疑問を持っている人へ

「絶対に失敗したくない!」といつも考えている人へ

「部内の飲み会なんて、どんなに遅刻してもよい、なぜなら仕事じゃないんだから」と考えている人へ

学生時代に頑張ったことが「勉強」だと、就活に不利だと思い、やりたくもないサークルに今から入ろうかな、と考えている学生の方へ

「社会人は、一体何に一番力を入れるべきなんだろう?」と悩んでいる人へ

いつも、「先輩に言われたことをしっかりやろう!」と考えている人へ

「交渉方法を教えてくれる本がないかな~」と思っている人へ

今日も自分の案があっさりと却下され、「もう提案なんかしない!」と思ってしまった人へ

「もう、自分が輝ける時間は残り少ない」と悩んでいる人へ

「給料を上げる方法を知りたい!」という人へ

いつも人生をゼロか百で考えてしまう人へ

記憶力をアップさせたい!という人へ

「大学の単位は全てA評価を取らないと!」と思っている人へ

休日を楽しめない、休日になると憂鬱になる人へ

正しいことを主張するときは、普段よりも力を込めて語ってしまう人へ

文章をうまく書けるようになりたい人へ

「いつも正しくあろう!」と考えている人へ

世の中には、絶対的な正義があると思っている人へ

仕事ができるようになりたい!と思っている人へ

先輩や上司によく相談に行く人へ

最近、疲れがたまっている、という人へ

いつも、先輩に言われないと行動できないでいる人へ

いつも、なんでもかんでも先輩や上司に相談、報告している人へ

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人間は機械にその仕事をいつか全部奪われる日が来るんじゃないか?とおびえている人へ

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