その6 周りに貢献する方法 TOEIC400点台から巨大海外プロジェクトメンバーに抜擢されて活躍できるようになるための方法

      2023/07/12

比較的大きな案件を任されるようになるためには、上司に知られること周りに貢献すること自分を高めることの3つを意識するべき、ということをこれまでお伝えしてきましたが、今回は、この中でも「周りに貢献する方法」についてお話ししたいと思います。

 

「普通に仕事に一生懸命に取り組む以外で周りに貢献する方法がわからない。」

 

このように感じる方が多いのではないでしょうか。

 

しかし、今の自分の仕事以外にも、貢献することはできます。

 

しかも、ものすごく簡単です。おそらく、誰にでもすぐにできると思います。

 

それは、「自分よりもわかっていない人に教えること」です。

 

後輩でもよいし、場合によっては先輩でも、上司でも、他の部の人でも、誰でもよいので、あなたが得意としている分野について周りで誰か困っていそうな人を見つけたら、快く教えてあげることです。

 

このようなお話をすると、次のように言う人がいます。

 

「でも、自分は何かの分野において、「社内で一番です!」と胸を張って言えるようなものは何もありません」

 

いいのです。一番でなくても。

 

思い出してみてください。あなたが小学生や中学生だったころのことを。

 

学校の先生が授業で説明した点について、誰かわからないでいたとします。

 

その人が、あなたに教えてもらおうとしたことはないでしょうか?

 

そんなとき、おそらくあなたは、自分のわかる範囲で教えてあげたことがあるのではないでしょうか。

 

すると、その質問してきた人に、このように言われた経験はないでしょうか?

 

「先生の教え方よりわかりやすい!」

 

もしかすると、あなた自身がそう言われたことはなくても、周りでこのようなことを言われている人を見たことはあるでしょう。

 

あなたも、その人も、決して、学校の先生よりも知識があったわけでも、理解していたわけでもないはずです。

 

それでもわからない人に教えることができ、しかも、ずっと大人であるはずの先生よりもわかりやすい説明ができていたことがあるはずです。

 

どうしてこのようなことが起きるのか?

 

それは、「自分でならできる人が、必ずしも人に教えるのが上手なわけではないから」です。

 

人に何かを教えるのが好きではない人もいます。

 

質問されても、「そんなの自分で考えろ!」と思う人もいます。

 

また、自分自身はできるけど、できない人、わからない人に言葉で説明するのがやたらと苦手な人もいます。

 

特に、周りよりも群を抜いてできる人に実はこの手のタイプの人がいることが多いです。

 

こういう人は、階段を上るように丁寧に論理を積み上げながら、誰にでもわかるような説明をするのがまどろっこしくてやっていられないのです。

 

教えているうちに、「ど~してこんな簡単なこともわからないんだ!自分でしっかり勉強しろ!!」と声を荒げ始める人もいます。

 

また、確かにその分野において、あなたよりも詳しい人は大勢いるかもしれません。しかし、あなたよりもできない人もまた大勢いるのです。

 

そして、もしもあなたがこれまでの会社生活で、その分野についてそれなりにしっかりと取り組んできたのであれば、あなたよりもできる人の数よりも、できない人の数の方が圧倒的に多いはずです。

 

そういう分野があれば、あなたは立派に教えることができます。

 

少なくとも、わからないでいる人をあなたと同じレベルに引き上げるところまではできるはずです。

 

なので、「自分は会社で一番詳しいわけではないから、誰かに教えるなんてできない・・・」なんて思う必要はないのです。

 

世の中には、その分野に世界一詳しいわけでもないのに、例えば、世界でその分野で100番目くらいに詳しい程度でも、堂々と教えている人がたくさんいます。

 

その方たちは、みな誰かに貢献できているのです。

 

一方、世界で2番目に詳しい人でも、「自分は一番ではないから教えられない」という人がいたとしたら、その人は「誰かに教える」という形では全く世の中に貢献できていないことになります。

 

どちらがより世の中に貢献できているのか、と言えば、それは世界で100番目の人の方です(2番目の人は批判を恐れて何も行動に移せていないのです)。

 

ぜひ、自分の中で得意な分野、好きな分野を見つけて、その分野について周りに困っている人がいたら、丁寧に教えることを心がけてみるとよいでしょう。

 

まずは、日頃の業務の中で、あなたが得意としている分野について、他の人がどの程度理解しているのか?を把握しようと意識します。

 

普段の何気ない会話の中でも、仕事の中でも、この点について常にアンテナを張っておくようにします。

 

すると、段々と周りの人の力がどのくらいなのかがわかってきます。

 

おそらく、思った以上に周りの人はわかっていないのだな、と感じると思います。その時は、あなたが役に立てる場面・貢献できる場面がありそうだと考えて、大いに喜んでよいでしょう。

 

また、このようなことを意識しながら働いていると、「その分野をもっと得意になろう!」と思うものです。

 

すると、これまでよりも基礎からしっかりと勉強し直そう、という気持ちになります。

 

そうすると、ドンドン詳しくなって、いつの間にかその分野では社内でトップクラスの知識になることも十分可能です。もしかしたら、一番詳しい人になれるかもしれません。

 

最初は社内で20番目くらいだったのに、人に教えようとしているうちに、1番詳しい人になっていることもあるのです。

 

どのような人に教えるかですが、まずは新人や若手に教えるのが一番簡単です。彼らは、本当に無力です。学生時代まで学んだことがほとんど通用しない社会の中で四苦八苦しています。そんなときに、先輩から業務を効率よく的確に行うことができる方法や考え方を教えてもらえたなら、相当嬉しいはずです。

 

その様子は、きっと上司も見ています。

 

追いかけまわすように教えまくると、後輩から嫌がられますが、困っているようだったら、声をかけるくらいしてもよいと思います。

 

そうして組織が今よりも少しでも高いレベルに到達できるように貢献したあなたは、きっと周りからも上司からも評価されていくはずです。

 

「普段の仕事以外で何か貢献できないか?」と思ったら、まずは周りにいる誰かに何かを教えて、その人がより高いレベルでできるようにしてあげる、ということを試していただければと思います。

 

 - 20代・30代の仕事の仕方