転職したら最初に意識したいこと

今回は、「転職した人が最初に意識したいこと」です。
私自身は、一度も転職をしたことはないのですが、私が勤めていた会社には、転職してこられる方がたくさんいました。
その方々と一緒に仕事をしているときに思ったことです。
それを転職一年目にしっかりされている方は、新しい職場にもうまく適応し、成果を出しているように思いました。
また、私自身も、そういう方とは仕事がしやすかったです。
そしてそれは、特別なことではなく、ちょっと意識するだけでできてしまうことです。
それは・・・
「この会社、この業界では、何が普通なのか?を学ぶこと」です。
転職すると、業界ががらりと変わる場合もあります。
その場合、前の業界では当たり前だったことが、そこでは当たり前ではなくなることもあります。
例えば、私がいた発電所等の主要機器・建設の業界では、海外との取引では、契約書に責任上限や逸失利益の免責条項が当たり前のようにありました。
でも、このような条項があるのが当たり前ではない業界もあります。
その場合、常に契約書のドラフトや検討において、そのような条項を入れようとするのは、必ずしもよいことではないと思います。相手が一向に譲歩してくれないかもしれませんし、その分契約締結が大幅に遅れることもあるかもしれません。
ずっとその業界にいる方からすると、「なんでそんなところでもめてるの?」と不思議がられることになります。
また、業界が変わらなくても、会社が変われば、前の職場とは違うやり方が当たり前のこととされていることもあります。
そのようなときに、「前の職場ではこうだった!」と言い続けていると、その会社にずっといる人は、少しうんざりしてしまうこともあります。
「よそはよそ、うちはうち」です。
ここでは、転職の場合を例にしましたが、実は、新入社員の方にも同じことが言えます。
何度か新入社員のメンターをしてきましたが、そこから思ったのは、入社したその会社における「普通とは何か?」を理解するように努めている人は、仕事に慣れるのも早いし、応用が利くようになるのもまた早い、ということです。
型破りと形無し
やる気のある人ほど、新しいこと、何かすごいことをやってやろう!と思うかもしれません。つまり、「型破り」なことをしたいと思うかもしれません。
でも、「何が普通か?」「何が当たり前か?」が分からないうちにそれをやろうとすると、それは「形無し」です。「形無し」という言葉の意味は、「さんざんなこと、面目を失うこと」です。
新しい環境に入ったら、まずは、そこの「普通」を学びとろうとするとうまくいくと思います。