時間が有限であることを強烈に感じさせてくれるエピソード
2023/07/12

「時間は有限だ。つまり、人生は有限だということだ。」
そんなこと、今更言われなくてもわかっている。
そう思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、この意味を本当に理解できているでしょうか?
少なくとも私は、ある本に書いてあった、ある話を読むまで、その本当の意味を理解していなかったように思います。
今回は、そんな「時間は有限だ。つまり、人生は有限だということだ」ということを私に強烈に感じさせてくれた話をご紹介したいと思います。
とある大学教授の話
ある大学の講義中に、教授が大きな水槽を教壇の上に置きました。
そして、その水槽の中に、「大きな岩」を一つ入れ、学生にこう問いました。
「この水槽は、いっぱいになったと思いますか?」
すると学生たちは、「そりゃそうでしょ。ていうか、これ、何の授業?」という顔をしながら、みなうなずきました。
すると教授は「そうですか?」と言いながら、小石の入ったバケツを取り出し、水槽に小石を詰め始めました。
それを見た学生たちは一瞬驚いた様子でしたが、すぐに、「そういうことか」と理解したようです。
そして、教授はまた学生にこう質問しました。
「さて、この水槽は、いっぱいになったと思いますか?」
すると今度は、学生たちは首を振りました。
そして学生の一人が、「砂なら入ると思います」と答えました。
それを聞いた教授は満足そうな表情を浮かべると、砂の入ったバケツを教壇の下から取り出し、その砂を水槽に詰めました。
もう水槽は大きな岩と、小石と、そしてそれらの隙間を埋める砂でいっぱいです。
そして教授はさらにこう学生に問いました。
「今度はどうですか?もういっぱいですか?」
学生たちは、「他に入るものがあるだろうか?」という表情で、周りの学生と顔を見合わせました。
すると、一人の学生が、小声で言いました。
「・・・水なら、入るんじゃないですか?」
すると教授は、「その通り!」と言いながら、教室に置いてある花瓶を手に取り、その中の水を水槽に注いでいきました。
そして、水槽はようやく満杯になりました。
教授は、学生にこう問いました。
「さて、今、私が言わんとしていることは何かわかりますか?」
あなたは、どう思いますか?
実は、私も以下の学生の答えと同じようなことを思いました。つまり、
「自分で簡単に限界を決めるな。一見無理そうでも、実はそうではなく、まだまだやれる余地がある」とか
「いつも時間が足りないという人がいるが、工夫次第で時間は作り出せる」
的な感じのことです。
・・・しかし、違いました。
教授は、首を振り、そしてこう言ったそうです。
「そうじゃない。私がこの例で言いたいのは、先に一番先に「大きな岩」を入れないと、後からでは絶対に入れられなくなるということだ。」
「!!!」
学生たちは「ぎょっ」としました。教授はそのままこう続けました。
「君たちは、時間はいくらでもあると思っている。特に若いからそうだろう。しかし、実際は、時間も人生も有限だ。その有限な人生の中に、さほど重要ではない何か、つまり、小石や、砂や、さらには水だけを先に注ぎ込むと、もう大きな岩を入れる余地は一切なくなる。つまり、自分の人生をどーでもいいことでいっぱいにすると、本当に大事なことをする時間は無くなってしまうんだ。そしてその重要なことは、永遠にすることができなくなってしまうんだ」
大きな岩は何か?
私たちは人生のなかで、よく、こう思うことがあるのではないでしょうか。
「○○が終わったら、△△しよう」
○○はたいてい苦しくて、やりたくなくて、でも、しないといけないと思っていること、そして△△は、自分が本当にしたいと思っていること、楽しいこと、であることが多いでしょう。
確かに、現実問題として、○○をしないと△△をできない、得られないことはあるかもしれません。
しかし、常にこれにこだわっていると、一生△△をする時期を逸してしまうかもしれません。
せっかくの一度きりの人生、自分が絶対にやりたいと思うことを思う存分やり切りたいですよね。
あなたの人生の中で、「大きな岩」とはなんですか?