ねたまれないようにする方法

      2023/07/12

「ある大学の一般教養科目の最初の授業における教授のあいさつ」

 

「みなさん、入学おめでとうございます。

 

今回は、こんなにも多くの学生の方に、私の講義「環境問題概論」を選んでいただき、ありがとうございます。

 

おそらくこれは、環境問題への関心が世の中で高まっていることの表れでしょう。

 

今日は第一回目の授業ということもあるので、まず、私からの簡単な挨拶から始めたいと思います。

 

ご存じだと思いますが、大学は、みなさんがこれまで生きてきた中で最も自由が確保された場です。これからみなさんは、本当に自由な4年間を送ることができるでしょう。

 

どんな大学生活を送った人でも、おそらく、大学卒業後には、「大学という場所ほど、自由な生活を送れる場所はなかったんだ!」と思うと思います。

 

大学とは、人生において、それほど自由な生活を送ることができるステージです。

 

そんな自由を手に入れたみなさんに、私から、大学生活の送り方、いや、それ以降の人生の生き方も含めて、一つアドバイスをしたいと思います。

 

 

 

この中で、今までの人生で、ねたまれたことのない人はいますか?あるいは、ねたまれて、非常に嫌な思いをしたことがある人はいますか?

 

私も経験があるのでわかります。ねたまれるのは、非常に嫌なものですよね。

 

うまくいっている人をみると、ねたんでしまう人がいます。中には、単にねたむだけではなく、足を引っ張ろうとする人もいます。

 

私もこれまでの人生で、たくさんねたまれ、そして邪魔をされてきました。

 

それは、教授になるまでの間だけではありません。教授になってからも、大きな成果を出したときには、常にねたまれてきました。

 

でも、人間は、そもそも、そういう生き物なんです。成功している人を見ると、ついついねたんでしまうものなんです。

 

実際、みなさんは、大学に入るまでの間ですら、学校で少しいい点数を取っただけで、周りからねたまれてきたことでしょう。その時に、なんとかねたまれずに済まないか?と悩んだこともあるでしょうが、それはなかなか難しかったのではないでしょうか?

 

ただ、私は50年以上生きてきて、ねたまれないための方法をあるとき知りました。

 

みなさん、ねたまれないですむ方法を知りたいですか?

 

この方法は、非常に簡単です。

 

それは、決して、「成功しようとしない」ことです。

 

人は、成功していない人をねたむことは絶対にありません。勝とうとせずに、だらだら生きている人をねたむ人間はこの世の中にいないのです。

 

だから、もしもこの中に、「どうしてもねたまれたくない!」と思う人がいたら、人生で成功しようとは思わないことです。

 

間違っても、大学以降の人生で勉強しようなどと思ってはいけません。大学以降の勉強は、人生の成功に直結してしまいます。その場合にあなたが受けるであろうと思われるねたみの大きさは、これまでの比ではないでしょう。

 

よって、ここでまじめに勉強しようなんて思ってはいけません。うっかり成功のかけらでも得ようものなら、たちまち周りからねたまれてしまいます。

 

しかし、もしも、「ねたまれてもいいから成功したい!」と思う人に、一つだけ伝えたいことがあります。

 

それは、ねたまれることを恐れずに何かを成し遂げると、別の人たちとの出会いがあるということです。世の中の人全員が、あなたの成功をねたむわけではないのです。あなたが成功すると、別の扉が開きます。その扉の向こうには、あなたの成功に対して、拍手と称賛をくれる人たちが必ずいます。

 

 

 

先輩方から既に聞いている人もいると思いますが、大学の授業は、単位を取るだけならとても簡単で、試験前に少し勉強すればあっさりとることができます。卒業することも同様に非常に簡単です。

 

よって、この大学で、将来あなたが何か成功を手にするために真剣に打ち込むのも、そうではなく、人生のモラトリアムとして自堕落に生きるのも、完全にあなた方の自由です。

 

ただ、もしもこの中に、自堕落な生活をここで送ろうと思っている人がいるのなら、その人にお願いしたいことがあります。

 

それは、これからの人生で、自分が如何に成功とは縁遠い存在になろうとも、必死になって生きている人の足を引っ張るような人間にだけはならないでほしいのです。

 

成功していく人を、指をくわえてみるのもよし、心の中でねたむのもよし。ただ、積極的に足を引っ張ることだけは控えてください。

 

なぜ私がこんなお願いをするのかわかりますか?

 

それは、「成功を目指す人の邪魔になるから」という理由ではありません。むしろ、まさに他人の邪魔をしようとする人、もしもあなたがそれをしようと思っているのなら、まさにあなたのために言っているのです。

 

というのも、もしもあなた方の中で、成功しようと思っている人の足を引っ張ろうとする人がいても、実際にはほとんど問題はおきません。

 

なぜなら、真剣に成功したいと願って行動する人は、そんな足を引っ張る者の邪魔すらも、難なく乗り越えて、成功をつかみ取るからです。それどころか、むしろ、あなた方が必死になって悪知恵を働かせて用意した邪魔や障害は、彼らを奮い立たせるための材料にしてしまいます。

 

そして彼ら成功を目指す人達は、見事成功を手にしたときには、涼しい顔でこんなことすら言ってのけます。

 

「あの時、あの障害があったおかげで、自分は鍛えられて、今回の成功を手にすることができた。」

 

邪魔をした人達は、この言葉を聞いた時、一体なにを感じるのでしょうか。

 

足を引っ張ろうとする人の活動は、ほとんどの場合、徒労に終わり、自分がみじめな気持ちになるだけなのです。このことは、私が邪魔や障害を乗り越えた成功者として実証済みです。

 

 

 

以上のことを理解したうえで、とりあえずこの大学でどう生きるかを決めてください。どちらを選ぶのも、それはみなさんの自由です。

 

なぜなら、この大学は、みなさんが入学する前に思っていた通り、かつて経験したことのないほどに「自由な場所」なのですから。

 

それでは、授業に入ります。まず、この授業で使うテキストですが・・・。」

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