やりたい仕事、好きな仕事につくために重視してはいけない5つのこと

      2023/07/12

 

自分が本当にやりたい仕事、楽しいと思える仕事につきたい・・・

 

これは誰もが一度は考えたことがあることでしょう。

 

しかし、意外とこれは難しいですよね。

 

世の中に、心からやりたい仕事につけている人は一体どれだけいるのでしょうか。かなり少ないように思います。

 

書店やブログには、やりたいことを見つけるための方法を書いているものはたくさんあります。

 

それにも関わらずなかなかそれを実現することは難しい・・・。

 

その理由は、「やりたい仕事」とは、「自分がしていて楽しいと思うことや好きなこと」であるはずですが、そもそも人は、「自分が何を楽しいと思うのか、好きなのか」をわからずに生きているからでしょう。または、それがわかっていても、仕事と結びつかない、と思っているからでしょう。

 

ただ、「少なくとも、こういう仕事の探し方をすると、やりたい仕事にはたどりつけない」というものはあります。

 

この「少なくとも、してはいけない仕事の探し方」を避ければ、自ずと自分がやりたい仕事に辿りつく可能性は高まるはずです。今回は、それをご紹介します。

 

 

1. 給料を重視して探すとやりたい仕事に辿りつけない

 

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仕事を探すとき、給料はとても気になります。

 

転職活動の時は特に気になりますよね。

 

会社に一度入り、「やっぱり収入って大事だな」と改めて思います。

 

しかし、給料を基準にして仕事を探すと、自分がやりたい仕事につくことは難しいでしょう。

 

なぜなら、「給料がよい」ということと、「その仕事を自分が楽しいと思うか」は別問題だからです。

 

もちろん、「仕事が楽しいかどうかなんて関係ない!とにかく給料が高い仕事こそが自分がやりたい仕事だ!」という人であれば話は別です。そう思える方は、迷わず給料の高い企業をリストアップし、上から順に面接を受けていけばよいだけです。そういう人は、「なかなか企業に採用してもらえない」という悩みを持つことがあっても、「やりたい仕事が見つからない」という悩みはおそらくないでしょう。

 

2. 世間体(ネームバリュー・メジャーかどうか)を重視して探すとやりたい仕事に辿りつけない

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自分が働く企業が世間で名の知れた企業なのか、という点を重視して仕事を探した場合も、自分がやりたい仕事に就ける確率は小さくなるでしょう。

 

なぜなら、有名な企業であるということは、あくまで自分以外の第三者が下す判断であって、それが自分が楽しいと思える仕事であるかどうかとは全く関係がないからです。

 

3. 大学の学部持っている資格を重視して仕事を探すとやりたい仕事に辿りつけない

 

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例えば、工学部を卒業する多くの学生は、技術系の職に就こうとします。

 

なぜなら、それが最も就職に有利だと学生が考えているからです。

 

もちろん、「会社に入ってから、大学で学んだことを生かせる仕事に就きたい」と思う人が多いというのも理由の一つでしょう。

 

ただ、やはりこの場合も、それが自分の本当にやりたい仕事であるかは別です。

 

「大学受験の際にはなんとなく理系に興味があったけれど、入ってみたら何か違うな」と感じる人は少なくないと思います。

 

しかし、だからと言って他に自分ができそうなことはないし・・・という理由でそのまま就職も大学の学部を基準に選ぶと、それはもはや、「やりたい仕事」ではなく、「しょうがなく選んだ仕事」になってしまいます。

 

4. 地元で働けることを重視して仕事を探すとやりたい仕事に辿りつけない

 

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就職先を、場所で限定してしまうと、その選択範囲は一気に狭くなります。

 

特に、「職場は○○県内でないといけない」なんて絞りをかけると、やりたい仕事にたどりつける可能性はぐっと低くなります。

 

もちろん、実家の事情等色々あるのでしょうが、「本当にそれでいいのか?」と考えたい絞り方です。

 

5. がどう思うかを重視して仕事を探すとやりたい仕事に辿りつけない

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就職の時に、意外と気にしてしまうのが親の気持ちです。

 

多くの親は、「安定した、給料の良い、有名な企業に入ってくれたらどんなに安心か!」と思っています。

 

優しいお子さんであればあるほど、「この期待に応えたい!」とも思います。

 

私が就活をしている時に、ある鉄道会社の人が、会社説明会でこう言っていました。

 

「就職活動は、あなた方だけの問題ではありません。あなたのご両親にとっても大きな問題です。あなたの家族はあなたがどこに就職できるかをものすごく心配しています。それを忘れないでくださいね」

 

・・・しかし、この「親がどう思うか?」という観点から仕事を探し始めると、これもまた、「自分がやりたい仕事」からは離れていくことになる可能性が高いです。なぜなら、親が喜ぶ会社に入ったからと言って、そこでの仕事を自分が楽しいと感じるかは全くの別問題だからです。

 

6. 自分の場合

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かくいう私は、電機メーカーに就職しましたが、もとはと言えば、それとは異なる「ある職業」に就きたいと思っていました。

 

高校2年生まで、私は本気でそう思っていました。

 

しかし、中学生の時にそのことをある先生に言ったところ、こう言われました。

 

「ダメ、そんなものになっちゃ。もっといい職業を選びなさい」

 

また、高校2年生の時に、兄にその職業につくために、「こういう大学に行きたい」と話したところ、こう言われました。

 

「え?そんなの、大して勉強しなくても入れるし、その職業にもなれるじゃん。お前、それでいいの?」

 

これらの言葉で、私はなぜか大いに気持ちが揺らぎました。さらにこうも言われました。

 

「それに、その職業に就くために、お前が今言った大学に入ったら、途中でその職業に就きたくなくなっても、もう進路変更できねえぞ」

 

「・・・」

 

そうして私は、兄の勧めに従い、当初考えていた大学に行くのは辞めました。さらに、別の大学に入ってからも、「そんなの、大して勉強しなくてもなれるじゃん」と言われた兄の言葉が引っかかってしまい、結局その職業とは違う道を行くことになりました。

 

今にしてみれば、中学校の先生や兄にちょっと言われたくらいで自分の心が揺らいでしまったのですから、自分もさほど強くそれになりたいと思っていたわけではなかったのかもしれません。ならずに正解だったと言えるかもしれません。

 

ただ、一つ確かなのは、あの時の私が猛烈に気にしたのは、間違いなく、「世間体」でした。

 

世間の人から、「え?そんな職業なの?」と思われるような仕事はしたくない、と思ってしまったのです。

 

そうして、私は法学部の大学院に進んだ結果、「法律をこれまで学んできたのだから」という理由と、おそらく「企業法務部で働きたいです」と言えば、企業側も納得しやすいだろう、という理由で、企業法務部を希望して就職活動を行い、内定を得ました。

 

もちろん、その際には、給料がある程度よいか、世間でなるべく知られた会社であるのか、そして、親が喜びそうか、という点も考慮要素でした。

 

そうです。

 

上記に列挙した「してはいけない仕事の選び方」は、私が実際に行った仕事の選び方でした(地元ではありませんが)。

 

そして、上記に列挙した基準に従っていくつかの企業を割り出したのちに、初めて、「その中で自分が割とやりたいと思える仕事ができそうなのはどこかな?」という感じで就職先を決めました。

 

そうはいっても、入社して仕事が始まれば、その仕事に真剣に打ち込むことで、充実感や楽しさは得られます。

 

ただ、ときどき思うのは、「昔なりたいと思っていたあの職業についていたら、自分はどうだったのだろう?」ということです。

 

 

 

これから就職活動をされる方々にとって、職業選択の際の参考にしていただければ幸いです。

 

記事をお読みいただき、ありがとうございました。

この本郷塾のブログの中に掲載されている記事の80%以上は、英文契約に関するものです。その中で、あえて上記の様な記事を読んでいただけたということは、おそらく、仕事の仕方・働き方について悩まれているのではないでしょうか。

 

私も、2006年に電機メーカーに入社したばかりのころは、本当に何もできないみじめな状態でした。プロフィールにも書いてある通り、2007年の1月には、「海外案件なんて自分にはこなせるようになるとは思えない・・・」と悩み、会社を辞めようとしたほどです。

 

その理由は、英語ができない、英文契約書を読みこなせない、というのもありますが、同時に、仕事の仕方がよくわからなかったのです。どう振舞えばよいのか、何が正解なのか、まるでわかっていないことも大きな原因でした。後にも先にも、あの時以上に手も足も出ないと感じたことはありません。そして、仕事がつらいと、人生全般も苦しいものになると、そのときよくわかりました。

 

そこで、英語の勉強、英文契約書をチェックできるようになるための努力をするのと同時に、「働き方」や「生き方」についても模索するようになりました。具体的には、歴史上の人物達が困難に遭遇したときに、どのようにそれを乗り越えたのか?彼らはどのようなことを考えて、積極的に生きようとしたのか?を学ぼうとしました。

 

はじめは、歴史上の人物なんて、自分とはかけ離れた英雄・偉人なのだから、自分などが彼らから学べるもの、真似をすることができるものなどないのではないか?という思いもありました。しかし、読み重ねていくうちに、こう思うようになりました。

「彼らも、結局は自分と同じ人間で、ただ、様々な条件が重なった結果、あのようなすさまじい結果を出すに至ったが、本当は、自分とそう変わりないのではないか?」

 

そして、「彼らの前に立ちはだかった困難な状況は、現代の社会人に当てはめるとどういう場面なのか?」と自分なりに捉え直すようにしました。すると、歴史がそれまでよりもずっと身近になりました。

 

もしかすると、このような考え方、つまり、歴史上の人物も普通の人たちなのだ、という考え方は、傲慢なのかもしれません。しかし、これによって誰に迷惑をかけるものでもありません。「あくまで自分の中だけで、過去の人から学び取ろうという気持ちになり、それで人生が好転するのなら、構わないのではないか?」こう思うようになりました。

 

初めは歴史小説を中心に読んでいたのですが、その後、「これは真実なのだろうか?」と思い、本当のところを調べるために、大学教授などの歴史専門家が書いている本を読むようになりました。

 

そして、いつのまにか、「仕事や生き方のヒントになるもの」を集めるようになりました。それが認められて本になったのが、今回出版した2冊目の著書『歴史が教えてくれる働き方・生き方』です。

 

実際、私は歴史上の人物たちの考え方や振る舞い方に励まされ、少しずつですが成長できました。そして、入社して5年目以降には、当時の社内で最大規模の発電プラント建設プロジェクトの法務部主担当になることができました。その仕事を任されなければ、おそらく、ここまで英文契約、特に海外プラント建設契約に詳しくなることはなかったはずです。当然、英文契約の参考書など、出版できなかったと思います。

 

会社の中での仕事では、英語ができる、または契約書を読みこなせる、といったスキルだけでは解決できない困難に出会うことがあります。そんなときに、今回の『歴史が教えてくれる働き方・生き方』がヒントになればと思います。

 

全部で50個のエピソードを掲載しました。11つは短く、簡単に読めるものなので、書店でパラパラ試しに読んでみてください。その中に、1つでも、役立つものがあれば幸いです。

これから就職活動をする方々に参考にして欲しい記事

英語と年収の関係について

どうして面接では、「学生時代にがんばったこと」を詳しく聞かれるのか理由が知りたい方へ

資格試験に落ちたからしょうがなく民間企業の面接を受けることになり、落ち込んでいる方へ

絶対に、何が何でも、自分がやりたい職業につきたい!と考えている方へ

仕事は常に自分が主役になれるようにしたい!脇役になんてなりたくない!と考えている方へ

あ~、どの会社に入るかきめられない!と嘆いている方へ

「会社って、そもそも誰のもなんだろう?」と疑問に思った方へ

「自分には、きっと何の才能もないんだろうな・・・」と思っている方へ

学生時代と社会人って、一体何が違うんだろう?と思っているあなたへ

「総務とか、経理とか、法務などのスタッフ職のやりがいって、一体何なんだろう?」と思っているあなたへ

仕事ができるようになるために一番大切なものってなんだろう?と思っているあなたへ

「会社に入ってから、パワハラにあったらどうすればよいのだろう?」と不安なあなたへ

「就活が忙しくて授業の単位落としそう・・・!」と嘆いているあなたへ

「自分はいつも正しい。面接でもOB・OG訪問でも正しいことを堂々と語ってやる!」と意気込んでいるあなたへ

「会社に入ったら、同期とはずっと給料同じで差はつかないんでしょ?」と思っているあなたへ

「自分はなんでも完璧を目指す。完璧にできないなら、しないほうがいい!」と思い込んでいるあなたへ

「会社で評価される人ってどんな人なんだろう?」ということが気になるあなたへ

「仕事ができるサラリーマンになりたい!」と思っているあなたへ

「将来、今ある仕事の大部分は機械でできるようになるんじゃないか?そのときに備えて自分はどうすればいいんだ?」と今から不安を感じているあなたへ

「やばい!大学の授業の単位は、全部C評価ばっかりだ!」と今更焦っているあなたへ

「最近、就活のために疲れがたまってきた・・・」というあなたへ

上記の記事を読んで「もっと仕事について知りたい!」と感じた学生の方は、下の仕事についての記事もご覧ください

(※3分の1ほど上記の記事とかぶっています)。

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仕事に関する記事の目次

何かに挑戦したいと思っているのに、そのための一歩が踏み出せないでいる人へ

リスク管理をしっかりしたいと思っている人へ

何をやるにも、人の目や評価が気になってしょうがない人へ

「会社って、そもそも誰のものだっけ?」と疑問を抱いている人へ

「自分には何の才能もない」と思っている人へ

部下を上手に叱る方法を模索している人へ

仕事における段取りや根回しってどんなものかよくイメージできない!という人へ

何かの資格試験に落ちて、「もう人生終わりだ!」と思っている人へ

新しいことをしようとしたら、周りから猛烈な反対を受けて、しょんぼりしている人へ

「完璧にできないくらいなら、初めからしないほうがよい」と思っている人へ

本当は主役になりたいのに、いつも主役になれないと落ち込んでいる人へ

「絶対にやりたい仕事につきたい!」と考えている人へ

上司に取り入っていろうとしている人を見ると、寒気がしてきてしまう人へ

いつも残業しているが、そんな現状をなんとか変えたいと本気で思っている人へ

会議になると、いつも発言することをためらってしまう人へ

「仕事で評価される人は自分とは何が違うんだろう?」と疑問に思っている人へ

文章の作成スピードを速めたいと考えている人へ

いつも失敗するのがこわくて挑戦できない人へ

いつも嫌な仕事を任されることが多い、と嘆いている人へ

「社会人になると、学生の時と一番何が違うんだろう?」と疑問を抱いている学生の方へ

「仕事って、どんなときに楽しさを感じられるんだろう?」と疑問を持っている人へ

「絶対に失敗したくない!」といつも考えている人へ

「部内の飲み会なんて、どんなに遅刻してもよい、なぜなら仕事じゃないんだから」と考えている人へ

学生時代に頑張ったことが「勉強」だと、就活に不利だと思い、やりたくもないサークルに今から入ろうかな、と考えている学生の方へ

「社会人は、一体何に一番力を入れるべきなんだろう?」と悩んでいる人へ

いつも、「先輩に言われたことをしっかりやろう!」と考えている人へ

「交渉方法を教えてくれる本がないかな~」と思っている人へ

今日も自分の案があっさりと却下され、「もう提案なんかしない!」と思ってしまった人へ

「もう、自分が輝ける時間は残り少ない」と悩んでいる人へ

「給料を上げる方法を知りたい!」という人へ

いつも人生をゼロか百で考えてしまう人へ

記憶力をアップさせたい!という人へ

「大学の単位は全てA評価を取らないと!」と思っている人へ

休日を楽しめない、休日になると憂鬱になる人へ

正しいことを主張するときは、普段よりも力を込めて語ってしまう人へ

文章をうまく書けるようになりたい人へ

「いつも正しくあろう!」と考えている人へ

世の中には、絶対的な正義があると思っている人へ

仕事ができるようになりたい!と思っている人へ

先輩や上司によく相談に行く人へ

最近、疲れがたまっている、という人へ

いつも、先輩に言われないと行動できないでいる人へ

いつも、なんでもかんでも先輩や上司に相談、報告している人へ

ねたまれないように生きていきたい、と考えている人へ

人間は機械にその仕事をいつか全部奪われる日が来るんじゃないか?とおびえている人へ

パワハラにあって、つらくて苦しくてしょうがない人へ

いつも答えは一つだと思っている人へ

会社で役員に案件を説明するのが嫌で嫌でしょうがない、という人へ

「自分は、知り合いが少ない」と嘆いている人へ

はじめてメンターになった人へ

いつもマイナスのことばっかり考えてしまう人へ

将来自分が何になりたいのか決められないでいる人へ

靖国神社ができたのは、太平洋戦争での戦没者の慰霊のためだと思っている人へ

「いつなんどきも、逃げたら負け!」と思っている人へ

伊藤博文は、「初の内閣総理大臣」ということしか知らない人へ

些細なことをいつも軽視してしまう人へ

「そんなの、見なくてもわかる」と思っている人へ

 

 - 20代・30代の仕事の仕方