なぜ、就活の面接では、「学生時代に頑張ったこと」を詳しく聞かれるのか?

      2017/06/14

 

すごい記憶力の先輩

 

入社して2年目に、法務部のある先輩が担当していたあるアジアの国の案件を一緒にすることになりました。

 

その案件は社内での会議が割と多く、先輩と私は一日に何度も社内の関係部署と打ち合わせに出ていました。

 

打ち合わせが終わると、先輩は都度、その会議で協議されたトピックやポイントとなる事項、法務部として行うべきアクション事項を確認する時間を設けてくれました。これはおそらく、私がそれまで経験したことのない案件だったこともあり、そういった「まとめ」の時間を設けないと、私がただただ会議に参加して話を聞いて終わりになってしまうだろうと思ってのことだったのではないかと思います。

 

その「まとめ」の時間に、私はいつもこう思っていました。

 

「どうしてこの先輩は、こんなに記憶力がよいのだろう?」

 

「まとめ」の時間に先輩と私が確認していたのは、私も参加した会議の内容がベースになっていたのです。なので、私も実際に聞いた話のおさらいであり、大体は私も記憶していたことでした。

 

しかし、その先輩は、私よりもはるかに詳細かつ具体的に会議の内容を覚えているように思えました。

 

会議の議事録を全部再現するように言われたらできてしまうのではないかと思えるほど、といったら大げさかもしれませんが、特定の事項については、まさにそれができるのではないかと思えるほどでした。

 

しかも、その先輩はさほどメモをとっていたわけでもなく、キーワードのようなものを時々手帳に目盛っていた程度でした。むしろ、メモしていた量は私の方がずっと多かったのです。

 

それでも、先輩が「あのとき、Aさんはこう言っていたよね」と言ったときに、私は「え?そんなこと言ってましたっけ・・・?」と言った返答をすることも度々ありました。

 

私は、自分は割と記憶力があるほうだと思っていたということもあり、どうして自分が覚えていないようなことも先輩がこうもしっかり記憶できているのかずっと不思議でした。

 

 

解けた疑問

 

しかし、この疑問は、ある時に解けました。

 

それは、私が一人である案件を担当したときです。

 

その案件は、当時の自分にとっては難しい案件でした。

 

その案件を他の先輩の下について担当していたわけではないので、自分がしっかりやらないといけない、と思い、毎日緊張もしていたように思います。

 

毎日なにかしらの打ち合わせが社内であり、そこで事業部門から要求された事項を契約書の中に盛り込むために条文案を検討し、契約交渉相手のところに出張して協議する・・・。

 

自分なりにではありますが、かなり力を入れてその案件に取り組めているな、と感じていました。

 

そして、あることに気が付きました。

 

それは、その案件の背景、会議内容、契約書に盛り込んだ条文案、そして相手方の反論の内容といった、その案件に関わる様々な事項について、かつてないほど自分が記憶できているということでした。

 

資料を見なくても、相手方のしてきた反論についてどう回答するのがよいのかを、会社からの帰りの電車の中で考えることもできました。

 

「こんなこと、先輩と一緒に仕事をしていたときはあったっけ・・・?」

 

その時、かつて自分が不思議に感じていた先輩の記憶力のすごさの理由が分かったような気がしました。

 

それまでの自分にはなかったけれど、その案件の時には自分にあったもの。

 

それは、「当事者意識」です。

 

法務部で自分だけが担当している案件、つまり、自分がしっかりやらないと進まない案件。

 

その場合、「先輩が一緒にいてくれるから、自分が出来なくても何とかなるや」とか、「この点はきっと先輩がなんとかしてくれるだろう」などといったように、先輩を頼りにすることはできません。とにかく、自分で対応しなければならないのです。こうなると、誰もが先輩と一緒に仕事をしている時よりも「自分がやらないと!」と強く思うようになるでしょう。あの時の私は、まさにそうだったのだろうと思います。

 

そして、そういう気持ちで仕事をしているときは、記憶力のみならず、理解力も上がっていたように思います。「わからないところは後で先輩に聞けばいい」、なんてことも微塵も思わなくなるので、その場で理解しようと努めるからだと思います。

 

自分がやらないといけない!という「当事者意識」を持つと、「本気」で取り組むようになる。

 

「本気」で取り組むと、記憶力や理解力がアップする。

 

こういうことなのではないかと思います。

 

 

陸上競技の記録

 

このことに気が付いた時、自分が中学生の時に、異様に記憶力を発揮した分野があったことを思い出しました。

 

それは、陸上競技の記録を覚えることです。

 

私は中学時代に陸上部に所属していました。当時は、一秒でも早く走れるようになりたい!と思って毎日練習していました。

 

部室には、過去10年分くらいの県内20位以内の中学生の記録が掲載されている記録集があったのですが、私はそれを見るのがかなり好きでした。誰が中学1年生の時に何の種目でどんな記録を出して、その人が2年生、3年生と上がるにつれて記録はどうなっているのか?・・・というのを調べるのが自分には面白かったのです(こうして書いてみると、ものすごくマニアックですね・・・)。その記録集を自分なりに分析して、自分は今何秒だから、来年はこのくらいで走れるようになるかもしれない、と思うと、普段の練習にも余計に身が入るような気がしていました。

 

すると、だいたいの人の記録は、100分の1秒まで覚えることができたのです。例えば、800mなら、1分59秒97とか、1500mなら、4分13秒02など、なんの脈絡もない数字の羅列です。勉強ではこんなに覚えられないのに、陸上の記録は特に覚えようとしなくても勝手に記憶することができました。きっとあれも、好きなことだったために本気になって記録集を読み込んでいたことが原因だと思います。

 

 

就活についての疑問

 

就職活動のときに必ず企業が学生の方に聞く質問があります。

 

それは、「学生時代、一番頑張ったことはなんですか?」というものです。

 

私は企業がこの質問を必ずすることが不思議でした。

 

学生時代に何かに本気で一生懸命に頑張ったことがある人は、会社に入ってからも仕事に本気になって取り組んでくれる可能性が高い、ということがこの類の質問をする理由だということは知っていました。実際に人事部の人がそう言っていたのを聞いたこともあります。

 

しかし、聞かれる学生の方もそんなことは百も承知で、たとえ嘘でも、自分が何かに一生懸命に取り組んだというエピソードを作り込んでくるはずです。

 

そうなると、「本当にその学生が、学生時代に一生懸命に取り組んでいたのかどうかなんて判断できないじゃないか」私はそう思っていました。

 

でも、この謎も解けました。

 

というのは、「本気で学生時代に何かに取り組んだ人は、そのことについて、非常に細部についてまで記憶しているはずだ」ということが言えるはずだからです。

 

「就活で聞かれるから」という理由で作ったエピソードの場合、根掘り葉掘り聞かれると、準備していないことに聞かれたとたんにうまく答えられなくなりますが、その人が本気で取り組んだことであるならば、何を聞かれても、例えそれが想定外の質問だったとしても、明確に覚えていて、自分の言葉で詳細に答えることができる。そのため、本当に本気で取り組んだ学生なのか、そうではない学生なのかの区別は割と容易につけることができる、ということなのではないでしょうか。

 

実際、私はそれに気づいてから面接官をしたことが何度かありますが、これは正しかったように思います。聞かれたことについて常に自分事として回答している人と、そんな質問想定していなかったという表情で回答に困っている人の違いは一目瞭然です。

 

 

 

会議の内容をすぐ忘れる。

 

上司から自分が担当している案件について何か質問されたときに答えられないことが多い。

 

そう言った傾向がある方は、「今、自分は本気でその仕事に取り組むことができているか?」というところから問い直してみてはいかがでしょうか?本気で取り組むだけで、それらの問題は自ずと解決していくかもしれません。

 

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仕事は常に自分が主役になれるようにしたい!脇役になんてなりたくない!と考えている方へ

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「会社って、そもそも誰のもなんだろう?」と疑問に思った方へ

「自分には、きっと何の才能もないんだろうな・・・」と思っている方へ

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(※3分の1ほど上記の記事とかぶっています)。

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仕事に関する記事の目次

何かに挑戦したいと思っているのに、そのための一歩が踏み出せないでいる人へ

リスク管理をしっかりしたいと思っている人へ

何をやるにも、人の目や評価が気になってしょうがない人へ

「会社って、そもそも誰のものだっけ?」と疑問を抱いている人へ

「自分には何の才能もない」と思っている人へ

部下を上手に叱る方法を模索している人へ

仕事における段取りや根回しってどんなものかよくイメージできない!という人へ

何かの資格試験に落ちて、「もう人生終わりだ!」と思っている人へ

新しいことをしようとしたら、周りから猛烈な反対を受けて、しょんぼりしている人へ

「完璧にできないくらいなら、初めからしないほうがよい」と思っている人へ

本当は主役になりたいのに、いつも主役になれないと落ち込んでいる人へ

「絶対にやりたい仕事につきたい!」と考えている人へ

上司に取り入っていろうとしている人を見ると、寒気がしてきてしまう人へ

いつも残業しているが、そんな現状をなんとか変えたいと本気で思っている人へ

会議になると、いつも発言することをためらってしまう人へ

「仕事で評価される人は自分とは何が違うんだろう?」と疑問に思っている人へ

文章の作成スピードを速めたいと考えている人へ

いつも失敗するのがこわくて挑戦できない人へ

いつも嫌な仕事を任されることが多い、と嘆いている人へ

「社会人になると、学生の時と一番何が違うんだろう?」と疑問を抱いている学生の方へ

「仕事って、どんなときに楽しさを感じられるんだろう?」と疑問を持っている人へ

「絶対に失敗したくない!」といつも考えている人へ

「部内の飲み会なんて、どんなに遅刻してもよい、なぜなら仕事じゃないんだから」と考えている人へ

学生時代に頑張ったことが「勉強」だと、就活に不利だと思い、やりたくもないサークルに今から入ろうかな、と考えている学生の方へ

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いつも、「先輩に言われたことをしっかりやろう!」と考えている人へ

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