なぜ心臓は、90年間休まず鼓動し続けることができるのか?

      2017/03/04

 

最近、残業をなるべく減らそうという流れになっていますね。

 

都庁でも20時に庁舎の電気を一度消すようになりました。

 

しかし、すぐにまた電気をつけ直して、仕事を続ける方も多いそうです。

 

残業が続くと疲れがたまっていくと思います。

 

その疲れが取れないと、今度は仕事の効率が落ち、さらに翌日も残業しないと帰れない、という悪循環に陥っていく・・・ということもあるのではないでしょうか。

 

 

心臓が1日に消耗するエネルギー

 

みなさんは、ご自分の心臓が、毎日どのくらいの仕事をしているのかご存知でしょうか。

 

私たちの心臓は、1日に貨物列車1両分の血液を全身に送り出しており、これは20トンの重さのものを1メートルの高さまで持ち上げるのと同じだけのエネルギーを1日の間に消費していることになるそうです。

 

凄まじいエネルギーですね。自分で20トンのものをどんなに小分けに運んでも、1メートル上にあげることはできなさそうな気もします。

 

しかも心臓は、これを一日も休むことなく、50年、70年、あるいは90年間にわたり繰り返しています。もちろん、私たちが寝ているときもずっとです。

 

拳ほどの大きさしかない心臓が、どうしてそのような大量の仕事を長きにわたって繰り返すことができているのでしょう?

 

実は心臓は休んでいる

 

心臓は、私たちが寝ている間にも収縮と膨張を繰り返すことで、血液を全身に流し続けています。

 

それは、休むことのない活動にも思えます。

 

しかし、実際には、心臓は収縮した後、その動きを止めている、つまり、休んでいるそうです。

 

具体的には、1分間の心拍数を平均70回とした場合、1日の中で心臓が実際に動いているのは9時間だけで、残りの15時間は休んでいるのだそうです。

 

そしてこれが、1日20トンもの重さを1メートル引き上げるために必要なエネルギーと同等の仕事を何十年もすることができる秘訣だそうです。

 

どういうことかといいますと、心臓の働き方は、言ってみれば、「疲れる前に、いちいち休んでいる」ということのようです。

 

例えば、アメリカ陸軍は繰り返しの実験で、行軍の途中1時間ごとに荷物を下ろして10分間の休息をとることで、疲れが体に蓄積されることを防ぎ、結果的に同じ時間でより長距離をより楽に進むことが確認されています。

 

 

世界の偉人の休み方

 

ここで、世界的に偉業を成し遂げた方々のユニークな休息のとり方を以下に記載します。

 

①   ヘンリー・フォードは、80歳の誕生日を目前としたときに、元気の秘訣を聞かれたときに次のように答えた。

 

「私は、座れるときは絶対に立ったりしないし、横になれるときは絶対に座らない。

 

②   初代ジョン・ロックフェラーは、それまで誰も見たことがないほどの莫大な財産を築き、98歳まで生きた。彼は、毎日午後、「オフィスで30分仮眠すること」を習慣としていた。

 

③   53年間野球監督を務め、93歳まで生きたコニー・マック(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF )は、「試合の前に仮眠しないと、5回あたりでへとへとになるが、試合前にたった5分間でも眠ることができれば、ダブルヘッダーの最初から最後まで疲れを感じなかった。」と言っていた。

 

④   エジソンは、自身の途方もない活力と忍耐力は、「眠くなったらどこでも眠る習慣による」と考えていた。

 

⑤   第二次世界大戦中、英国首相ウィンストン・チャーチルは、60代後半から70代前半までの期間、1日に18時間働き戦争を指揮した。これは、毎朝11時までベッドの中で執務し、昼食後は再びベッドに戻って1時間眠り、その後執務して夕方にまたベッドに戻って8時まで2時間眠り、その後夕食をとり、その後また執務する、という方法をとり、深夜過ぎまで働き続けた。つまり、疲れる前に休むように心がけていた

 

⑥   徳川家康は、関ヶ原の戦いの前、何よりも自分の体調に気を配り、疲れの影響のために戦場で誤った判断をしないように注意していたそうです。

 

 

疲れる前に休む

 

上記の方々に共通しているのは、「疲労困憊状態になる前に休むようにしている」ということではないでしょうか。

 

ここで振り返ってみると、小学校から社会人になるまでは、今よりも比較的細目に、かつ、半ば強制的に、約1時間に5~10分程度の休憩時間がありました。

 

一方会社では、自分から意図的に休息を取ろうとしない限り、昼休み以外はほとんど休みなくつい働いてしまいがちです。休みを入れない方が、勢いよく仕事を進められるような気もします。しかし、適度に短い休息を取った方が、結果的に「疲れにくい」のかもしれません。

 

どう休むべきか

 

では、どのように休むのが効果的なのでしょう。

 

重要なことは、「目をリラックスさせること」のようです。

 

なぜなら、身体の全神経が消費するエネルギーの4分の1は目で消費されているからです。

 

そして、疲れは「緊張」から来るらしく、そのため、目に入れてしまっている力を抜く、つまりリラックスさせることが疲れの蓄積を防止するにはよい方法だそうです。このリラックスのイメージとしては、「自分をくたくたの靴下だと思うこと」が有効なようです。

 

 

 

・・・といったことが、以前ご紹介させていただいた、カーネギーの「道は開ける」に書いてありました。

 

 

残業そのものをダイレクトに減らす方法はなかなかないかもしれませんが、適度に細目に休憩をとることで、疲れにくい身体になり、それにより仕事の効率が上がり、結果として仕事がいつもよりも早く終わるようになる・・・、そんな好循環になるきっかけになるかもしれませんね。

 

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