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EPC契約におけるコストオーバーランの原因と対策③ 初めて受注する案件での経験不足からくる見積もり落ち

      2017/06/03

 

ストオーバーランの主たる原因と対策

 

能力以上の案件を無理して受注した場合(これは初めての案件に多い)

 

原因:

過去に同じ案件、または同種の案件を何度も受注している場合には、過去の経験・実績に照らして見積もりを行い、契約上の義務を履行することは難しいことではないでしょう。

 

しかし、これまでに請け負ったことがない案件について請負う場合には、以下のような傾向があると思われます。

 

①   その案件を完了するまでにどれだけの費用が掛かるのかを過去の経験・実績に照らして正確に算出することが難しい。

 

②   発注者であるオーナーが提示する仕様に対する理解が不十分なまま契約を締結してしまう(いつも通りでよいのだろう、と考えてしまい、本来オーナーにクラリするべき仕様書のあいまいな部分を自分の勝手な解釈に基づいて判断してしまう)。

 

③   使用する下請けも初めての企業となる場合もあると思われるが、その場合には、いつも慣れ親しんだ下請けとの間では言わなくてもわかる関係が自然と構築されており、それにコントラクターも慣れてしまっているため、初めての下請けに対しても同様の対応で済ませてしまい、その結果、下請けとコントラクター間で様々な点で食い違いが生じてしまう。

 

初めての案件は上記のような傾向があるため、受注はしたが、その後設計・製造段階で思うように作業が進まない、または、一応プラントを機械的に完成させることができても検収条件をクリアできずに何度も不備のある個所を修理し直さないといけなくなる、といったケースとなりえます。

 

この何度も修理する費用は、オーナーの責めに帰すべき事由が原因で修理しなければならなくなったのではない限り、コントラクターが自分の費用負担で実施しなければならなりません。

 

下請けとの間では、コントラクターと下請けのどちらに責任があるのかの争いが発生します。

 

対策:

見積もり時には、「初めての案件である」という認識を強く持って、過去に受注したことのある案件の場合よりも丁寧に以下を実施する。

(i)        見積もりの根拠が確かなものであるのかを精査する。

(ii)       仕様書の記載をよく読み、あいまいな点についてはオーナーにクラリをし、コントラクターの仕事の内容・範囲を明確にするように努める。

(iii)     受注前に、下請けの力量を把握する。できればプロトタイプを事前に作らせる。噂だけでいきなり下請けに使うということは避ける。

(iv)       通常よりも、コストを多めに積んでおく(適切なコンティンジェンシーを積む)。

 

上記のうち、(i)~(iii)の3つをやり切ることができないと思われた場合には、その案件の受注は見送るという勇気も必要だと思います((iv)は、できればした方がよいが、競争力がなくなるのでマストではないのではないか)。

 

 

 

EPC契約におけるコストオーバーランの原因と対策

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 - EPC契約におけるコストオーバーランの原因と対策について