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英文契約の参考書紹介④~交渉方法の参考書~

      2017/06/18

今回ご紹介するのは、「契約交渉に役立つ本」です。

 

といっても、いかにも参考書!的な本ではありません。

 

小説です。

 

「小説読んで契約交渉の方法が学べるか?」

 

そう思われる方も多いかもしれません。

 

しかし、私は実際、この小説を初めて読んだ時、「これが本当の交渉ってやつか・・・!」と思いました。

 

その小説とは、新潮文庫の「ポーツマスの旗」(著者:吉村昭)という本です。

これは、1904年に始まった日本とロシアとの戦い、日露戦争の講和条約についての話です。

 

当時、日本は日本海海戦でロシアのバルチック艦隊に史上稀にみるような圧勝をし、日本国内は「ロシアの首都まで一気に攻め入れ!」とばかりに気炎を吐いている民衆であふれていました。

 

しかし、実際は、日本海海戦の大勝利につながる旅順・二百三高地の戦いや奉天での戦いにおいて、日本軍はほぼ全ての戦力を費やしておりました。

 

一方、ロシアはまだまだ人員も物資も余力があり、戦争を継続する力を持っていました。

 

日本が、もはやさほど余力を残していないと気づいているロシアを相手に、日本政府は、日本海海戦の大勝利を機に、アメリカや欧州の列強といった世界の世論を味方につけてロシアとの間で講和を結ぼうと考えていました。

 

ここで日本の全権大使となったのは小村寿太郎です。

 

この小村がどれだけ周到な準備をし、実際の講和会議でどのように交渉をしていったのか?

 

この本では、実際の交渉の経緯が詳細に描かれております。講和条約の文言の協議もあります。

 

よく考えると、外交交渉ほど重要な交渉というものは世の中にないのではないでしょうか。国と国が自国の利益を守るために協議をします。

 

ましてや、戦争の講和条約の協議は、これ以上ないほどの深刻さをもっているように思います。

 

特にこの日露戦争の講和のための協議では、失敗すれば、日本にとっては圧倒的に不利な状況で戦争を継続しなければならない、つまり、多くの人命が犠牲になる状況だったと言えます。

 

このような状況で全権委員となった小村寿太郎のプレッシャーは、どのようなものだったのでしょう・・・。

 

ちなみに、私はこの本から契約交渉に臨む姿勢を学びました。それをまとめたのが以下の記事から始まる12個の記事です(1記事1記事の分量はものすごく少ないので簡単に読み切れると思います)。

契約交渉に臨む前に知っておきたいこと その1 譲歩できる最低ラインを社内で決めておく

 

契約交渉に興味がある方にお勧めの一冊です(上記の私の記事で終わりにせず、小説を読まれることをお勧めします!)。

 

よろしければ、どうぞ。

 

 

英文契約の参考書の紹介②~英文契約書の基本表現~

英文契約の参考書の紹介③~体系アメリカ契約法~

英文契約の参考書紹介④~交渉方法の参考書~

仕事に役立つ本の紹介①~勝つべくして勝つ方法~

 - 英文契約書の参考書の紹介