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応用をきかせられるようになるための方法~日露戦争で戦術を考え出した人から学ぶ~

   

 

会社で仕事をしていると、ルーチンワークだけでなく、少し応用をきかせないといけない場面に出くわすこともあると思います。

 

いつも通りやってはいけない、個別の状況を見て判断しなければならない、そんな場面です。

 

そんなとき、さっと、うまく対応できる人と、つい、いつも通りやって失敗してしまう人に分かれます。

 

今日は、そんな応用をきかせないといけない場面でうまく対応できるようになるためのヒントを与えてくれる歴史上の人物をご紹介したいと思います。

 

 

日露戦争 日本海海戦における日本側の戦術を立てた人

 

日本海海戦。

 

「坂の上の雲」などの日露戦争関連の小説等を読んだことがある方なら、この戦いで如何に日本がロシアのバルチック艦隊を圧倒したのかはご存知でしょう。

 

ロシアのバルチック艦隊は合計38隻の大艦隊で日本海に現れましたが、日本の連合艦隊はこれを撃退しました。具体的には、38隻中34隻を沈没・抑留しました。一方、その時の日本側の被害は水雷艇3隻が沈没しただけでした。

 

死者数で見ると、ロシア側は4000人を超える人命が奪われたのに対し、日本は107人だったそうです。

 

戦いが始まるまでは、戦艦の数で日本を上回っていたロシア側が優勢だと考えていた欧米の国々も、この日本の圧倒的な勝利には驚嘆しました。

 

この日本海海戦で日本側の戦術を立てたとされているのは、秋山真之です。

 

彼兄である秋山好古とともに、「坂の上の雲」で主人公として描かれていますね。

 

この秋山真之はどのように戦術を考え出したのでしょうか?

 

秋山真之の戦術の生み出し方

 

彼が熱中したことは、「世界中の兵書を読むこと」でした。

 

中国のものも、欧米のものも読みました。

 

もちろん、日本のものも読みました。

 

兵書であれば、陸軍のものも読みました。戦術であれば、陸と海で違いはないと考えていたようです。

 

さらには、馬術や弓術といった武芸書まで読みました。

 

そして、瀬戸内海の海賊の戦法についての書物も読みました。

 

これらの書物を読みふけっていたのは、日露戦争がまだ始まるずっと前からだったそうです。

 

彼は誰かに「日本がロシアと戦う際には、君が作戦を立てることになるから、それまでよく戦術について研究していてね」と言われたわけでもないのに、自ら海軍戦術の研究に没頭していたようです。

 

そんな彼は、日本に初めてできた海軍大学校の教官となり、戦術講義をしました。

 

そこで戦術について次のように述べたとされています。

 

あらゆる戦術書を読み、万巻の戦史を読めば、諸原理、諸原則はおのずから引き出されてくる。みなが個々に自分の戦術を打ち立てよ。戦術は借りものではいざというときに応用がきかない

 

 

私の経験

 

もちろん私は、秋山真之のような大きなことを成し遂げたというわけでは全然ないのですが、上記の様な秋山のエピソードを知ったときに、自分にも当てはまる経験があったなと思ったことがあります。

 

それは、企業法務としての仕事である契約検討についてです。

 

私は企業法務として入社後、たくさんの契約書をチェック・修正してきました。

 

最初は、契約書を読んでも、何をどう直したらよいのかが分かっていませんでした

 

そのため、些細な日本語の間違いを探して正すという、契約書をドラフトした人の揚げ足取りのようなことしかできていませんでした。

 

しかし、毎日のように契約書を読んでいるうちに、「この種の契約書にはこういうことが定められているのが普通である」ということがわかってきました。

 

なぜかはわからないが、どうやら、この種の契約書には、こういうことが定められていることが圧倒的に多い」

 

と思うようになってきたのです。

 

おそらく、ここで終わっていたら、私は応用がきかない人で終わっていたと思います。

 

その時に、私は、「でも、どうしてそのような条文が定められていることが多いのか?なぜそれが普通なのか?」という点を考えたり、調べたりするようにしました。

 

すると、そのうちに、背景となる事情が異なる案件においても、「一般的には、こういう内容が定められるべきだが、今回は背景事情が普通と異なるから、今回はこのように修正しなければならないな」とか、「今回は特にこの点に気を付けて条文を修正しなければ公平じゃないな」といったようなことが分かってきました。

 

つまり、応用をきかせられるようになってきたのです。

 

最初は、とにかく数をこなして、「何が普通なんだろう?何が一般的なんだろう?」ということを抑えることが大切な気がします。秋山が言っている「諸原理、諸原則」とは、つまり、「何が普通なのか」ということでしょう。

 

そして、単に「何が普通なのか」を覚えるだけではなく、それが普通とされる理由も理解したときに、ようやく、応用力がつくのだと思います。

 

「いまいち、仕事で応用をきかせられないな」と思ったら、過去の事例ややり方を集め、一見バラバラに見えるそれらから、「原則原則」だったり、「何が普通なのか」ということを再確認し、さらに、なぜそれが原則とされているのか、どうして一般的にそう扱われているのか?と考えるように心がけると、自ずと応用できるようになってくるかもしれません。

 

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