上司に取り入ることはいけないことか?

      2017/02/05

上司に取り入ることに対するイメージ

 

会社で働くうえで、上司との関係をどのようにするかは、常についてまわる問題でしょう。

 

周りを見回すと、明らかに上司に取り入り、その上司に気に入られている人もいたりしますよね。

 

そういう人を見たときに、もしかするとあなたは、「上司にゴマをすりやがって!」とか、「上司に取り入ろうとしているやつはいけすかねえ!」なんて思ったりすることもあるのではないでしょうか。

 

確かに、あまりにもあからさまに、わざとらしく、上司にゴマをする、または、取り入ろうとする姿は、見ているこちらが恥ずかしくなることもあります。また、それでその上司がよい気分になり、その部下のことを、給料や仕事の面で不当に優遇しているように見える場合には、あまり良い気はしませんよね。

 

しかし、私は、あることがきっかけで、組織の中で働く限り、上司に自分のことを「知ってもらう」そして「気に入ってもらう」ようにすることは、とても大事なことであると考えるようになりました。

 

それは、幕末から明治の初めに活躍した、大久保利通のあるエピソードを知ったときです。

 

 

大久保利通の上司への取り入り方

 

大久保利通。

 

彼の名は、歴史の教科書にも出てくるほど有名ですよね。

 

大久保利通は、西郷隆盛、桂小五郎と並ぶ、明治維新における三傑と呼ばれています。

 

もちろん、大久保利通は、倒幕活動時にも活躍しましたが、特に明治に入ってからその死までの間、明治政府の官僚機構の最高指揮者として近代日本の基礎を築きました。

 

そんな大久保は、薩摩藩(今の鹿児島県)の下級武士の生まれでした。

 

薩摩藩のお家騒動の中で、大久保の父は遠島になっています。

 

食べるものにも困るほど困窮し、近所の西郷隆盛の家でご飯を食べさせてもらっていました。

 

そんな下級武士である大久保は、通常であれば、藩の重要な役職になどつける身分ではありませんでした。

 

しかし、彼は、薩摩藩を動かして幕府を倒したいと考え、そのためには、「薩摩藩主の父である島津久光に近づく必要がある」と考えました。

 

当時、大久保には、久光に直接謁見できる資格がありませんでした。身分が低いためです。

 

そこで大久保がとった手段は、久光の囲碁の師範に近づくことでした。

 

もともと囲碁などしたことがなかった大久保は、10日間ほぼ徹夜で囲碁を勉強し、久光の囲碁の師範に接触します。

 

そして、度々その師範のもとに囲碁を習いに通い、師範の前で久光について褒めたたえたり、久光の趣味趣向を師範に質問したりしました。

 

そして、久光が古学に没頭しているという情報を仕入れると、古学に関するある本の最新刊を入手し、それを囲碁の師範を通して久光に渡しました。しかも、一度にすべての本を渡すのではなく、なるべく自分への関心を持続してもらうために、小分けにして渡したそうです。

 

さらに、今後の薩摩藩のとるべき方針についての意見書を書いて、その師範を通してそれを久光に届けました。

 

それらの大久保の活動により、久光は徐々に大久保に興味を持つようになりました。

 

その後も大久保は様々な活動をすることにより、囲碁を勉強し始めてから3年後の32歳のとき、遂に久光の側近になります。

 

それは、当時では異例の抜擢でした。これにより、大久保は久光に直接意見を述べ、かつ、その返答を直接行政化できる立場になりました。まるでドラマにでも出てくるようなサクセスストーリーです。

 

その大久保は、明治維新後に、仕事を得たいと自分のところにやってきたある者に対してこう言ったそうです。

 

「おのれの志を実現しようとすれば、権力者に取り入らねばならぬ。志さえ高ければ、それを恥とすべきではない。自分は往昔、藩父の久光公に取り入り、自在に志をのべた。もし世にのべるほどの志があるのなら、まずおれに取り入れ

 

 

大久保が薩摩藩の重役についていなかったら、倒幕はなったのでしょうか?

 

大久保が明治政府の要職についていなかったら、日本は明治初期の混乱を切り抜けられたのでしょうか?

 

大久保利通のこのエピソードを知ったとき、「やはり、本当に自分が成し遂げたいことがあるのであれば、とにかく自分のことを上司に知ってもらうこと、そして上司に取り入り、出世を目指す、というのも、必要なことなのだろうな」と私は思いました。

 

 

もしも、仕事を通してどうしても実現させたいものがあるのなら、まずは上司の趣味趣向を探ってみてはいかがでしょうか?

 

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