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主語、(助動詞)、動詞、目的語はできるだけ一塊にしましょう!

      2017/03/11

英文契約のドラフトの練習 第9回です。

 

今回は、「主語+(助動詞)+動詞+目的語は、できる限り一塊になるように書く」についてご紹介します。

 

これは、英語をできるだけ早く読む練習をされたことがある方は特にわかると思うのですが、英語を読むときは、「主語→(助動詞)→動詞→目的語や補語の順番で来る」という前提でいるのではないでしょうか。

 

「主語がまず来るだろう」と思い、それを読んだ後は、頭の中で、「その主語が何をする、またはどんな状態にあるというのか?」という期待をもって、つまり、「動詞は何が来るのか?」という気持ちで主語の後を読もうとすると思います。

 

そこで、shallが見えれば、「ということは、この条文は主語にあたる当事者の義務を表す条文なのだな」と思うでしょう。

 

次に動詞を見て、その条文の主語が行うべき行為を理解すると、その次は、具体的に何を対象とするのか、という気持ちで目的語へと目を移していくことなり、予想通り目的語があると、ほぼその条文の内容を理解できる、ということになります。

 

そして、条文を読んでいる間は、常に視線は、左から右へと流れていくのが理想で、いちいち、右から左に視線を戻さずに内容を理解できればできるほど、その分、条文を読むスピードは速くなります。

 

ところが、これが、主語→(助動詞)→動詞→目的語の間のどこかに、挿入句が入ったりすると、私たち読み手に取って期待している流れがそこで途切れさせられてしまいます。そして、その挿入句が長ければ長いほど、その挿入句の内容を理解することに気を取られてしまい、その結果、挿入句を読み終えた時点で、主語・(助動詞)・動詞・目的語という、本文の意味を理解するために最も重要な構成要素達の内容を忘れてしまい、もう一度主語から読み直すことになりかねません。

 

つまり、2~3回ほど読んで、初めてその条文の意味が分かる、ということになります。

 

こうなると、条文を読む時間が長くなってしまいます。

 

このように繰り返し読まないと意味が分からない条文というのは、「わかりにくい文章」ということになります。

 

そのため、できるだけ、この主語・(助動詞)・動詞・目的語は一塊にして書いてあげるのが、わかりやすい条文にするコツといえるでしょう。

 

以下に、具体例を挙げます。

 

This Agreement, unless sooner terminated pursuant to the Article X hereof, continues in effect for two (2) years after the date first above written.

 

Unless sooner terminated pursuant to the Article X hereof, this Agreement continues in effect for two (2) years after the date first above written.

 

This Agreement continues in effect for two (2) years after the date first above written, unless sooner terminated pursuant to the Article X hereof.

 

上記3つは、unless sooner terminated pursuant to the Article X hereofの入る位置が違うだけで、条文の中で使われている単語の数は同じです。この3つで、どれが一番読みやすいでしょうか?

 

おそらく、一番上の例文が、最も読みにくいのではないでしょうか。というのも、最初に主語であるthis Agreementが出てきたので、次は助動詞、または動詞が来る、と予想していたところ、いきなり、unlessという、助動詞でも、動詞でもない単語が来るので、主語→助動詞→動詞→目的語という流れが中断されてしまうからです。

 

一方、二番目のスタイルもよく見かける条文ですが、これは本文ではなく、従属節から始まっている文章なので、三番目の、本文から始まる文章よりは理解しにくい文章だと感じられるのではないでしょうか。

 

もちろん、この程度の長さの従属節であれば、本文よりも左側にあっても、さほど読みにくさはないかもしれませんので、この2番目と3番目のどちらが読みやすいかは、ケースバイケースかもしれません。

 

条文の真ん中に挿入される形、そしてそれが比較的長さのある文章である場合には、読みにくい文章になるので、本文の左か右かに出すようにするとよいと思います。

 

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